安中市議会 > 2018-06-18 >
06月18日-02号

  • "関心事"(/)
ツイート シェア
  1. 安中市議会 2018-06-18
    06月18日-02号


    取得元: 安中市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成30年  6月 定例会(第2回)             平成30年第2回安中市議会定例会議 事 日 程(第2号)                           平成30年6月18日(月曜日)午前9時開議第 1 一般質問    金 井 久 男 議員    吉 岡 完 司 議員    武 者 葉 子 議員    櫻 井 喜久江 議員    今 井 敏 博 議員    佐 藤 貴 雄 議員                                              本日の会議に付した事件 議事日程に同じ                                              出席議員(22名)     1番   金  井  久  男  議員     2番   櫻  井  ひ ろ 江  議員     3番   遠  間  大  和  議員     4番   罍     次  雄  議員     5番   巽     久  男  議員     6番   小  林  克  行  議員     7番   太  田  進  一  議員     8番   櫻  井  喜 久 江  議員     9番   小  川     剛  議員    10番   柳  沢  浩  之  議員    11番   今  井  敏  博  議員    12番   吉  岡  完  司  議員    13番   佐  藤  貴  雄  議員    14番   吉  岡     登  議員    15番   高  橋  由  信  議員    16番   武  者  葉  子  議員    17番   上  原  富 士 雄  議員    18番   齊  藤  盛  久  議員    19番   奥  原  賢  一  議員    20番   田  中  伸  一  議員    21番   柳  沢  吉  保  議員    22番   廣  瀬     晃  議員欠席議員(なし)                                              地方自治法第121条の規定に基づき出席した者の職氏名  市   長   茂  木  英  子      副 市 長   茂  木  一  義  総 務 部長   粟  野  好  映      財 務 部長   大  塚  清  隆  市 民 部長   吉  田     隆      保 健 福祉   真  下     明                          部   長  産 業 政策   萩  原     稔      建 設 部長   白  石  久  男  部   長  上 下 水道   内  田  直  幸      松 井 田   水  澤  祝  彦  部   長                   支 所 長  公   立   竹  田  清  孝      秘 書 課長   小  黒  勝  明  碓 氷 病院  事 務 部長  企 画 課長   町  田  博  幸      財 政 課長   萩  原  正  視  市 民 生活   大  谷  雄  一      環 境 政策   堀  米     純  課   長                   課   長  健康づくり   須  藤  一  久      介 護 高齢   反  町     勇  課   長                   課   長  農 林 課長   佐  藤     勉      地 域 創造   高  橋  信  秀                          課   長  都 市 整備   横  田  秀  之      建 築 住宅   田  中  富  之  課   長                   課   長  下水道課長   中 曽 根  久  人      監 査 委員   桑  原  孝  宇                          事 務 局長  農業委員会   町  田  和  義      会計管理者   池  澤  智  野  事 務 局長                   (会計課長)  教 育 長   竹  内     徹      教育委員会   田  中  秀  雄                          教 育 部長  教育委員会   田  村  武  志      教育委員会   大  竹  将  夫  生 涯 学習                   文化財保護  課   長                   課   長  公   立   倉  繁     亨  碓 氷 病院  医 事 課長                                              本会議に出席した事務局職員  事 務 局長   須  藤  和  俊      事務局次長   清  水  裕  之                          兼 議 事                          事 務 担当  庶務係長兼   中  島  香 代 子      庶務係主査   中  澤  和  彦  調 査 係長 △開議の宣告 ○議長(齊藤盛久議員) ただいまの出席議員は22名であります。よって、会議は成立いたしました。  直ちに本日の会議を開きます。                                      (午前 9時02分) △一般質問 ○議長(齊藤盛久議員) 日程第1、一般質問を行います。                                                         ◇ 金 井 久 男 議員 ○議長(齊藤盛久議員) 1番、金井久男議員の登壇を願います。  金井久男議員。               〔1番 金井久男議員登壇〕 ◆1番(金井久男議員) 皆さん、おはようございます。日本共産党安中市議団、金井久男でございます。私は通告に従いまして2項目にわたり質問してまいりたいと思います。  1項目めは、新庁舎建設についてでありますが、前回もお聞きしてまいりましたが、平成29年10月に設置された庁舎建てかえ事前準備組織というものの中での検討が進んでいると確認しました。その中で前回、安中高校跡地が最善の適地であると決めた上で準備が進められているようであります。しかし、あくまでも案の一つです。市民の声を聞いてまいりますとの答弁がありました。  その後、私は市民にこの件をお話ししましたところ、大金を払って購入する高校跡地に高額な庁舎を建てることよりも、まず今ある施設の有効活用を考えるべきではないかといったご意見が多数寄せられました。議会でも視察しましたが、富山県氷見市では廃校になった高校の体育館や校舎を再活用、大阪府守口市では撤退した大企業のビルを買い取り再活用して、市民に評価されていました。そこで新庁舎建設について、既存の庁舎、面積、市全体の活性化などについて、順次質問してまいります。  2項目めは、養蚕問題です。昨年度の県内JAごとの収繭量で碓氷安中は富岡市農協に越されてしまいました。これまで碓氷製糸株式会社を中心に養蚕振興を訴えてきましたが、県の助成金制度の新設による対策以外、前市長の時代からほとんど見るべき成果がありません。私の知る限り市長は、さきの選挙に当たっても、これらの公約も述べておられないと認識していますが、見解をお聞きしてまいりたいと思います。  なお、質問は質問席から一問一答で行ってまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) それでは、質問に入りたいと思います。1点目の新庁舎建設につきまして、まず基本的概念について2つ伺ってまいります。1は規模と面積についてです。前回お聞きした際の9,500平方メートルというのが新庁舎の必要面積ということですが、これは既存施設を使用する分を含めての数値なのでしょうか、それともそうではないのか、どの程度既存施設を使用するという計画なのか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 金井議員のご質問に答弁申し上げます。  新庁舎の建てかえについて、庁内で検討を行う組織として庁舎建てかえ事前準備組織を立ち上げ、平成27年5月を皮切りに計8回の会議開催と3回の先進地視察を実施し、平成29年9月に報告書をまとめ、市長に報告を行いました。その中で庁舎の規模につきましては、行政機能の効率化の観点から全ての部署を新庁舎に集中させることが理想とされ、その前提に基づき市役所機能全体としての必要面積を9,500平方メートルとしているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 聞くところによりますと、一極集中というのが前提だと認識しています。私は既存の庁舎の床面積を計算してみました。中央庁舎、いわゆる旧庁舎、そして中庁舎、西庁舎ももしも再建化あるいは大規模改修した場合、その活用方法前提で新庁舎を含めますと約7,344平方メートルになりまして、松井田庁舎を全て活用するとしますと計1万3,000平方メートルとなりまして、必要面積を大きく超えるのではないかと思われます。となると、少なくともまだ比較的新しい松井田庁舎を活用すれば、新庁舎の建設はもっと規模が小さくて済むことになるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 先ほどご答弁申し上げましたとおり、報告書では行政機能の効率化の観点から、全ての部署を新庁舎に集中させることを理想としており、現在の旧庁舎、中庁舎、新庁舎、保健センター松井田庁舎内に配置されている部署を1カ所の庁舎に集めた場合の必要面積として9,500平方メートルと算出しています。今後、報告書をもとに検討していくこととなりますが、庁舎のあり方なども含め、必要面積について今後の検討において定まっていくものというふうに考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) ご承知のとおり、今後確実に人口が減少してまいります。財政的にも歳入が落ち込み、市が昨年まとめました公共施設管理計画書、これによれば、今後30年間いろんな公共施設の改修や建てかえ費用は1年間20億円も必要になるとの見通しも示されているように、これからは人口減少に合わせて本当に必要な新築の庁舎の必要面積はどのくらいか、理想は確かに一極集中なのでしょうけれども、財政的に見ても庁舎建設もこの公共施設計画の例外ではなく、既存施設の有効活用は避けて通れないのではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 報告書による必要面積につきましては、平成28年の職員数を基本に算出しております。本市においては、今後人口減少が予想されており、当然に職員数も減少していくこととなります。今後、新庁舎の規模を算出するに当たっては、組織の配置や実際に新庁舎が稼働する時点の職員数も推測しながら検討する必要があると考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員
    ◆1番(金井久男議員) 次に、建築費用等について伺ってまいります。まず、公共施設管理計画、先ほどの計画によれば、今後40年の更新費用としまして試算値として出ているものが、1平方メートル当たり新築で40万円、その後の大規模改造では平方メートル当たり25万円としております。新庁舎建築費の予定が費用約38億円と公表されていますが、これはこの予定面積9,500平方メートルによるものと推察しますが、それでよろしいでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 報告書における38億円という建築費は、議員ご指摘のとおり、新庁舎の面積を9,500平方メートル、平米単価40万円と仮定して新築した場合の金額となります。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 参考に隣の富岡市の例を述べますが、8,575平方メートルで総工事費が約47億円、1平方メートル当たり約55万円かかっているようです。それでも建築の途中で規模の縮小など経費の縮減の見直しが行われたと聞きました。もっとも世界遺産のあるまちという特殊な理由もあったのでしょうけれども、本市でも今後はいろいろな情勢次第で40万円の単価では済まない、もっと上昇するのではないかと思いますが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 富岡市新庁舎の平米単価は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定したことから、建築費が高騰した中での建築によるものと考えられます。報告書では、平米単価40万円で算出しておりますが、本市が新庁舎を建築するのは早くても東京オリンピック開催後になると考えられます。その時点の情勢はもちろんわかりませんが、建築費ができるだけ安価となる設計を目指す必要があると考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) ある専門家に言わせますと、東京オリンピックが終わっても慢性的な人手不足、これは変わらないだろう、高値が継続するだろうというふうな見方もあるようです。富岡では随所にエコあるいは省エネ、防災、こういった考慮がされていましたが、市もその点念頭に置かれているのかどうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 近年、新しく庁舎を建設した市町村は、省エネや防災を考慮した整備を行っており、庁舎建てかえ事前準備組織で視察した3つの市でも配慮された庁舎となっていました。本市でもソーラーパネルの設置やLED照明の採用、また耐震や制震設備の導入など省エネや防災に配慮した庁舎建設を検討する必要があると考えています。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) これは私の提案ですが、例えば富岡市のように、現安中市庁舎をそのままにして、敷地も十分ある南側の敷地に新庁舎を建築し、完成後引っ越しをすると、こういった案も選択肢に加えていただいたらどうかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 現庁舎の敷地内への建てかえにつきましては、庁舎建てかえ事前準備組織においても検討しましたが、用途地域の制限から延べ床面積3,000平方メートルを超える建設ができない状況です。建設するとした場合は、用途地域の変更が必要であり、それには相当の年数を必要とするほか、庁舎利用者の駐車場の問題等も生ずることになると認識しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) その点については、後ほどもう一度伺いたいと思います。  次に、(2)の松井田支所の庁舎の活用について伺います。まず、活用面積ですけれども、現在の松井田支所庁舎の面積、全体で5,658平方メートルとなっていますが、現在の活用の程度、状況をお知らせいただきたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 松井田庁舎は地上2階、地下1階の施設となっております。現在1階には、松井田支所に加えて産業政策部の全課、松義台地土地改良区、市民サロン、市民ギャラリー、各会議室等が置かれています。2階には市長室、教育委員会事務局が置かれ、教育長室と3つの課が配置されるとともに、安中市社会福祉協議会松井田支所、会議室、応接室等が配置されています。また、地下1階は印刷室、食堂、書庫、倉庫等が配置されています。なお、2階中央部分には旧議場が配置されており、現在は一部を物品や資料の置き場として使用しています。また、庁舎と接続している基幹集落センターについては、会議室として庁舎使用とあわせて一体的に活用されている状況でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 1、2階の事務のスペースなどには、まだ余裕があるのではないか。今後も十分活用できるのではないかというふうに見られますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 松井田庁舎におきましては、本庁舎等と同様に用途に応じた活用がなされております。また、用途別の面積としては、事務スペース部分が約1,421平方メートル、会議室等部分が約568平方メートルとなっています。未活用箇所といたしましては、旧議場部分の約200平方メートルが該当すると認識しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 私の見るところ、今後会議室等を含めれば、松井田庁舎では最大2,500平方メートルほどはこれからも活用できるのではないかと思います。単に一極集中でなくて、今ある施設の有効活用、あるいは松井田町の中心部での庁舎の重要性を考慮して新庁舎は建設されるべきだというふうに思いますが、もし2,500平方メートルを考慮するとすれば、新しい庁舎は7,000平方メートルで足りるのではないかと、こういった選択肢もあるのではないかというふうに思います。  そこで、2つ目の議場の活用についてですが、現在物置になっているという大変もったいない施設なのですが、この議場の再整備というものは、ほかの用途の検討についてはされているのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 旧議場内につきましては、空間や構造に特殊性があり、照明にも工夫が凝らされています。活用方法については、天井が高く、赤じゅうたん張りの床など、その構造の特殊性も含めて総合的な検討が必要になるものと考えています。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 市民の中には、松井田庁舎の議場を議会棟にしてはどうかと、こういった意見も一部にあるようですので、ぜひ検討の一つに加えていただきたいというふうに思います。  次に、現市庁舎の敷地での建築についてに移ります。まず新市庁舎、この東側、平成13年の建設です。今新庁舎と言っているこの建設のときには、都市計画の用途変更はされなかったと聞きましたが、その理由についてお答えください。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(白石久男) 金井議員のご質問に答弁申し上げます。  平成12年に南庁舎を建てかえをする際には、周辺環境を害するおそれがないことや、公益上やむを得ないなどと認めていただいた上で、県の許可を得て建築したものです。したがいまして、用途地域の変更は必要ございませんでした。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 前回も申しましたけれども、自治体にとって最も大事な庁舎が、同じ場所で建てかえられないなどというのはおかしいと思うのです。ほかの施設を整備するにしても、用途の変更は必要だと思います。用途地域変更を準備し、庁舎事務所の建築が可能になるためには、2年あれば可能だと伺いましたけれども、まだ新庁舎の建設には間があると思いますが、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 建設部長。 ◎建設部長(白石久男) 用途地域の変更に必要な期間といたしましては、その変更素案を作成してから変更告示までの都市計画法上必要な手続期間といたしましておおむね1年間を見込んでおります。また、その素案作成に至るまでの準備として、住民や関係機関との調整に要する期間が必要となりますが、その調整期間は状況によりまして変動いたします。現市庁舎の周辺地域につきましては、安中市都市計画マスタープランにおきまして拠点商業業務地として位置づけていることから、用途地域の変更に際しては西毛広域幹線道路周辺の地域を含めた商業系用途地域の変更に加えて、マスタープランで定めました地区計画の導入を検討することとなります。そのために具体的な検討の中では、ワークショップや住民説明会、アンケート等を通じた地域からの意見聴取、安中土木事務所など地元関係機関との意見聴取、群馬県都市計画課と調整などが必要となり、これらの協議等を調えて、素案作成までの期間として数年程度を要すると考えられます。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 直ちに見直しを準備して、現敷地での建築を可能にするようにすべきだというふうに思います。既存施設を生かしながら、すぐ近くで同規模の庁舎をつくれば経費も節約できるのではないでしょうか。そういった市民の声をしっかり聞いてほしいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 庁舎建設については、今後方向性を定めていくこととなりますが、現市庁舎を含むエリアについては、今後全線開通が見込まれる西毛広域幹線道路の沿線に当たることから、安中市全体におけるまちづくりの新機軸の一部と位置づけた中で、多方面からの検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) もう一つの選択肢として伺いますが、②の大規模改修についてです。これまで市内の学校の耐震補強大規模改修工事は続けてやってきましたが、この現庁舎の建物をそのままリフォームした場合、費用面でどうなのか比較した結果があったら教えていただきたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 現庁舎の大規模改修ということでございますけれども、現在の本庁舎につきましては、旧庁舎が建築から58年、中庁舎が48年経過しましたが、その間、長寿命化のための改修工事は行われてきませんでした。そして、両庁舎ともともに構造耐震指数が著しく低く、耐震補強が必要であるとの診断を受けています。大規模改修では、建物の主要部分である基礎や柱などに相当の経年劣化が見込まれる上、大がかりな耐震補強によって執務室、会議室、通路等に補強材等が設置されることとなります。使用面積も大幅に減少し、現状と同等の機能を確保することも困難となることが予想されます。これらのことから、現庁舎の大規模改修は難しいというふうに考えているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 次に、(4)の旧安中高校の跡地の活用、取得に向けての計画について伺ってまいります。前回の交渉開始の説明があってから既に10年余りたちますが、いつこの交渉がまとまるのかお答えください。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 旧安中高校の跡地については、所有者である群馬県と長らく協議を重ねてきましたが、今年度購入することで予定をしているところでございます。今後は県から提示された価格をもとに協議を続け、早急に最終的な買い取り価格が決定できるよう進めてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 予定価格というのは公表できないとは思いますけれども、例えば平成21年の11月に議会に、その当時の鑑定価格が示されました。それによると6億8,900万円前後、解体費用を市で持った場合約4億5,000万円、こういうふうに説明されました。現況では土地は値下がりしているのでないかと思いますので、これより低額になるだろうと思いますが、それにしても高額な支出になることは間違いありません。今の時点での交渉経過の状況について教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 現在、県と最終的な価格交渉を行っているところでございますので、ぜひご理解賜りますようにお願い申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) それでは、②の利用目的の検討についてに移ります。市民感情からしますと、現庁舎敷地の活用での新庁舎の建設ができれば、無理をして安高跡地の購入は急がなくてもよい。購入しても、市民の利用目的を再度市民に伺い、ほかの施設にしてもいいのではないかといった市民の声がありますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 現庁舎の敷地内への新庁舎建設は、今のところ課題が多いというふうに考えているところでございます。また、旧安中高校跡地の使途については、新庁舎建設用地のほか、住民の利用のための施設用地などとしての利活用についても検討する必要があると考えています。今後、市民の皆さんの声も聞きながら、有効な利活用策を検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 現在の財政事情、こういったものを考慮すれば、今後50年先の情勢を見通して、今ある財産の有効活用で庁舎計画、これをしてほしいと市民は願っていると思いますが、再度お答えいただきたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 耐震基準を満たしていない現行旧庁舎等は早期の改善が求められる状況にあり、市民や職員の安全、また災害発生時の災害対策本部の設置場所であることを考えた場合、現在の庁舎にかわる建物の整備が必要であると考えています。また、今ある市財産の有効活用の必要性も当然に認識していますので、これも踏まえ慎重に庁舎建てかえの検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) それでは、総括して市長にお聞きしたいと思います。既に動き出している庁舎建てかえ事前準備組織の検討内容で、これまで答弁がありましたが、報告では現市庁舎の敷地は無理だと。既存庁舎の活用もしないと、一極集中で安中高校跡地への新築という方向で決まっているかのような印象を受けています。新庁舎の建設は全ての市民にかかわる大きな事案であります。市民はできるだけ既存施設の活用と機能的で安価な建設、後世に大きなツケを残さないようにと願っているわけですが、松井田支所については新庁舎建設時には廃止するという方向で考えているのでしょうか、市長に伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 金井議員のご質問に答弁を申し上げます。  私は現庁舎、これはさまざまな状況の報告を受け建てかえが必要であろうというふうに考えており、調査検討に入らせたところでございます。また、先ほどから議論されています安中高校の跡地につきましても、ただいま総務部長が答弁申し上げましたが、より有効な活用についてということで検討を進め、また市民の意見も聞いていきたいと考えております。また、松井田庁舎をどうするかということに関しては、まだ検討ということには全く入っておりませんので、ご理解いただきますようにお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 今でさえも松井田町の中の商店が、くしの歯が欠けるように消えていっています。高齢者が暮らしにくくなっている。そこで支所を廃止したとするとどういうことになるのか、急激な過疎の町になることは火を見るより明らかではないでしょうか。支所は絶対に廃止しないと約束していただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) ご答弁を申し上げます。  松井田支所ということでございますが、現在も有効に活用されておりまして、市民の利便性を確保しております。今後、新庁舎を建てかえるということを具体的に検討に入った場合に、そこから市民の皆様とともに議論していきたいというふうに考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 次の質問項目に入ります。農業振興ですが、養蚕振興について伺ってまいります。これも市長は農業問題については、私の知る限り有害鳥獣被害問題くらいしか、さきの選挙での公約で述べておられなかったような記憶があります。最初に収繭量の減少について伺いますが、昨年度の実績は富岡市などJA甘楽富岡などに収繭量を超されて、当安中市は減少したことをどう認識しているのか伺いたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 金井議員のご質問に答弁申し上げます。  平成29年度の安中市の養蚕農家戸数は21戸、収繭量は7,700キログラムで、前年比で戸数がマイナス3戸、生産量はマイナス945キログラムでございました。これは養蚕農家の高齢化や後継者不足により、養蚕業をやめざるを得ない農家があったことや、新たな担い手が出現してこないことにより、戸数と収繭量が減少しているものでございます。全国的に見ましても養蚕農家の減少は歯どめがかからず、平成28年度の全国の養蚕農家戸数は349戸、繭生産量は130トンとなり、平成19年度の3割の水準まで減少しております。  富岡市の平成29年度の養蚕農家戸数は18戸、収繭量は6,620キログラムで、前年比で農家戸数の変化はありませんが、企業生産が2件あり、これによる収繭量が1,131キロの増加となったとのことでございました。平成29年度につきましては、安中市の収繭量が全体としてまだ富岡市を1,080キログラム上回っておりますが、今後も富岡市における企業では増産計画があるというふうに伺っておるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) JA甘楽富岡全体を見ますと8,390キロほどになって、前年度より22.2%ふえているのです。当市ではマイナスの10.3%でした。ここ数年、助成金の金額や優良繭1キロ当たり900円、これを県に倣って出してきただけで、抜本的な改善対策がされてこなかった結果ではないかというふうに思いますが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 養蚕農家相互が協力して、繭生産を確保するための助成金としまして県と協調した蚕糸業承継対策事業による助成金を支出しておるところでございます。平成29年度、県は繭生産量が基準年を下回った場合の助成金を減額するという見直しを行いましたが、本市では1キログラム当たり900円の助成金の据え置きを行っておるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 実は、富岡市で安中市出身の青年が、妙義町の施設で障害者雇用との関係で企業的養蚕に取り組んでいます。またもう一社、太陽という会社が企業養蚕に取り組んでいます。収蚕でも17箱も掃き立てたと聞いています。こういった中でさきの青年は桑園も準備しておりまして、碓氷製糸の会社の周辺で畑を借り受けて栽培しております。こういった情報はしっかりつかんでおられるでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 東京に本社があります特例子会社が、昨年から富岡市で障害者雇用による養蚕事業を開始しており、そのマネジャーに本市出身の方が赴任をしております。また、事業所が旧妙義町にあり、本市にある農地も桑園として貸借しているというふうに伺っております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) そこでこれからの振興計画の策定ですけれども、これも私の提案ですが、耕作放棄地がふえる状況の中で、使えるまでは3年かかるのですが、桑を植えて一箱養蚕を買いましょうと、こういった制度を立ち上げたらどうかというふうに考えていますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 蚕1箱の掃き立て量は、給桑作業や上蔟作業等に相当の労力を要することとなりますが、議員ご提案の取り組みにつきましては、養蚕振興を図る上で有効であるというふうに思いますので、検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) ③ですが、関係団体との連携です。これまで私も碓氷製糸の会社、あるいはJA碓氷安中にも声をかけて、かつて養蚕をなりわいとした市民がまだたくさん存在しているわけですから、この市民に呼びかけて新規事業を立ち上げるべきだと提案してきています。もう一度お答えいただきたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 議員ご提案の養蚕の新規事業の立ち上げにつきましては、関係諸団体との連携が必要となりますので、今後も関係団体との連携や意見交換を進めてまいりたいと存じております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 30年ほど前に松井田町農協の時代に、国庫補助事業で設置した旧松井田稚蚕飼育所というのが碓氷製糸の近くにあります。使われないまま20年ほど過ぎているのですが、少し整備をすれば使用可能な状況にあります。こういった条件に恵まれた環境を生かす対策が必要だと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 旧松井田町稚蚕飼育所の活用につきましては、現在の所有者でありますJAの意向や判断もありますことから、関係団体との連携を進める中であわせて協議を進めてまいりたいと存じます。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) それから、今比較的元気な高齢者が頑張っておられます。かつて養蚕をどこの農家でもなりわいとしました。例えば老人クラブ等の皆さんに呼びかけて、こういった一箱運動、こういったものを起こす努力をしてほしいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 議員ご提案の取り組みにつきましては、その可能性や支援の方法などを含め、関係団体と協議をしてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) それでは、最後の項目になりましたが、地域おこし協力隊との関係について伺います。富岡市では数年前から地域おこし協力隊員が養蚕製糸等に取り組み、大きな戦力として繭の生産に貢献しています。なぜ同じことが当市でできないのかなというふうに思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 富岡市では、現在4名の地域おこし協力隊員が活動し、養蚕に関係する活動として養蚕飼育のほか、富岡製糸場の情報発信活動や絹織物の製品づくりなどの分野で活動をされております。本市におきましては、地域おこし協力隊を導入するに当たり、平成28年度にJA碓氷安中や碓氷製糸などの関係機関と隊員の受け入れについて協議をさせていただきましたが、受け入れ先となる農家の選定や養蚕住宅、桑畑、道具などの準備等の課題により導入条件が整わなかったという経緯がございます。  しかしながら、富岡市の例のように協力隊員の導入が養蚕の担い手の確保や絹産業の振興につながっていることから、今後本市におきましても地域おこし協力隊の導入について関係機関と協議、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員
    ◆1番(金井久男議員) 富岡でも富岡製糸場で働く中で、養蚕等に励んでいる青年もおられると聞きます。当市では、全国一の製糸会社で日常働いていただきながら、例えば養蚕時期に農家の支援で学習してもらう。場合によっては、松井田町内に在住する座繰り製糸の方、あるいは手描き友禅等の先生、こういった方に指導してもらって、芸術活動も視野に入れるのは可能ではないかというふうに思います。すぐれた条件や環境をしっかり生かしてPRし、新たな青年を募集して獲得していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 地域おこし協力隊の導入に当たり、本市における活動内容の検討については、まず初めに本市の養蚕業や碓氷製糸を軸とした活動に向けて調整を図ったところでございますが、先ほど答弁させていただいたとおり、JA碓氷安中、碓氷製糸の担当者と協議をしましたが、その時点では協力隊員を受け入れるには要件が整いませんでした。  しかしながら、現在、碓氷製糸が株式会社化され、工場見学や作業体験のコースも始まり、導入検討時とは状況の変化もございますので、再度関係機関との協議を行いたいと考えております。また、座繰り製糸や手描き友禅など養蚕や蚕糸業に関連する産業や絹を使った美術品、手工芸製作なども活動する分野に加えて地域おこし協力隊の導入を検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) 最後に、市長の見解をお聞きしたいのですけれども、ご承知のとおり碓氷製糸、全国で2社しかない企業製糸の中の最も大きな会社になっているわけです。ここで実は、今全国9県、栃木、長野、宮城、こういった9県から繭が集中、運び込まれてきているのです。それでも1年間繭を繰糸するだけの繭が足りないと。何とか繭をふやしたいというのが会社の希望なのです。ぜひそこは所在地である安中市が、やっぱりしっかり担っていくべきではないかというふうに思いますが、最後に見解を伺っておきたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 金井議員のご質問に答弁を申し上げます。  富岡製糸場の世界遺産登録を受け、改めて日本の絹産業が注目をされました。養蚕は今や単なる農業の一分野ではなく、伝統と文化を承継する産業として付加価値が高まりつつあると私は考えております。天然の絹織物の光沢や風合いは根強い人気があり、近年は天然、自然志向の高まりもあって、世界の絹産業、絹製品の生産は伸びているというふうに伺っております。群馬県の中でも特に本市は、養蚕が盛んな地域であり、日本で唯一通年で稼働を続けている碓氷製糸株式会社の所在地でもあることから、関係機関と連携を図りながら地域おこし協力隊の導入も含め、さまざまな角度からの取り組みを進めていきたいと考えておりますので、ご理解いただきますようにお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員。 ◆1番(金井久男議員) これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(齊藤盛久議員) 金井久男議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 吉 岡 完 司 議員 ○議長(齊藤盛久議員) 次に、12番、吉岡完司議員の登壇を願います。  吉岡完司議員。               〔12番 吉岡完司議員登壇〕 ◆12番(吉岡完司議員) 議席番号12番、新政会の吉岡完司であります。私は通告に基づきまして、2項目について順次質問させていただきます。  まず1項目めは、市長の2期目の施政運営について伺います。市長は4月の市長選に当選し、4月23日より2期目の執務を務められておりますが、3月議会での施政方針や市長選での公約を含めて、現在市が抱える諸問題について伺います。  次に2項目めは、土地開発基金について伺います。我が国は景気回復基調が見られつつも、地方においては依然として厳しい状況が続いております。本市の財政状況も人口減少により、市民税を初め市税の税収不足や合併に伴う財政上の優遇措置の縮減の影響を受け一段と厳しい状況になると思われますので、無駄をなくし、行財政改革の観点から市の取り組みについてのご見解をお伺いいたします。  なお、質問は質問席にて一問一答方式で行いますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) それでは、1項目めの市長の2期目の施政運営について伺います。茂木市長は、平成30年4月23日に登庁し、2期目の市政を担当することになりましたが、どのような考え方を持って2期目の市政運営を行っていくのか、まずお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 吉岡議員のご質問に答弁を申し上げます。  私は平成26年4月、市長就任当時、安中市政におきまして、その課題の多さに驚いたことを思い出します。1期目の4年間を通しまして、一つ一つの課題を洗い出し、空き家対策や防災対策の強化、鳥獣被害対策や、また県との関係改善、そしてファミリーサポートセンターや産前産後のホームヘルプサービス、育児コンシェルジュ等々、子育て支援の強化にも取り組んでまいりました。  しかしながら、人口減少対策や子育て支援のさらなる拡充など多くの諸課題は、これからも継続をして取り組んでいかなければならないと考えております。本年4月には、市民の皆様から新たな負託をいただき、今後4年間の市政のかじ取りを任されました。私が選挙戦を通じて訴えてきたことは、1期目で築いた土台をもとに、未来の子供たちにつなぐまちづくりであります。今、子供や若者、そしてお年寄り、あらゆる世代が孤立化に向かっているというふうに言われています。この孤立化の解消のためのコミュニティーづくり、子育て支援施策の推進、また西毛広域幹線道路を軸とした地域の活性化などに取り組み、本市に暮らす市民が誇りを持てるまちづくりを進めることが、未来の子供たちにつなぐと私は確信をしております。  2期目の市政運営に当たっては、財政面も配慮しつつ、スピード感を持って本市の未来をつくる政策実現のため、市民の皆様並びに議会の皆様と力を合わせ、オール安中でまちづくりを推進し、全力で市政運営に取り組んでいく所存でございますので、どうぞ議員各位のご指導をよろしくお願い申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) ただいま市長の2期目の市政運営の考え方を伺いましたが、現在、市が抱える諸問題について伺います。  まず、人口減少の問題についてでありますが、市議会が人口問題対策特別委員会で取りまとめ、3月に市長に報告書を提出させていただきましたが、これらを踏まえてどのような考え方を持っているのか、まず伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 吉岡議員のご質問に答弁申し上げます。  本年3月に市議会から市議会人口問題対策特別委員会報告書と人口問題対策に関する要望書のご提出をいただきました。さまざまな調査分析に基づく大変参考になるご提言であり、感謝を申し上げる次第でございます。これら調査研究における分析結果や要望事項などを踏まえ、現在取り組んでいる移住・定住施策や子育て支援施策などを着実に進めていくとともに、新たな施策についても取り組みを進め、本市があらゆる面で選ばれる市になれるよう、市内外に向けてこれらの施策を情報発信し、認知されることが必要であると考えています。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) ただいま部長からご答弁がありましたが、市が人口減少問題に取り組む中、市職員が結婚を機に近隣市、特に高崎市にマンション等を購入し、市外での生活を送る傾向がふえているが、本市の魅力に欠けるのではないかということですが、現在市外から市役所に通勤している状況についてお伺いさせていただきます。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 市外に居住している職員は120人で、約23.7%となっています。職員が市外に住む要因については、結婚や家族の事情による転出、もともと市外出身者であることなどさまざまな要因があると考えられますが、職員個々に事情は違うと考えられます。本市は、近隣市に比較して地価が安価であることや治安のよさ、自然災害の少なさなど居住関係としてはすぐれていると考えられますので、これら本市の優位性をアピールするとともに、本市の魅力を高めるまちづくりもあわせて進めることが重要であると考えているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) それから、先般6月2日に首都圏から本県への移住を促す相談会、あなたの夢移住先マッチングフェアが県主催において東京都内で県内14市町村の担当者が参加してとの報道が載っておりましたが、本市は参加したのか。参加したのであれば、その内容についてお伺いをさせていただきます。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 吉岡議員のご質問に答弁申し上げます。  本市では平成28年度より地域創造課において、東京都内で開催される地方への移住・定住の促進を目的としたさまざまな機会を捉え、市のPRや出展など行ってまいりました。本年6月2日に第1回目のぐんま暮らし相談会が東京有楽町のふるさと回帰支援センターで開催され、このときの本市への相談者数は、これまで最多の9名でございました。そのうち1名は、今回のフェアに来場する以前にも数度本市を訪れ、市内の情報を得るなどした結果、本年6月に市内の空き家を購入していただきました。また、今回初めて相談に見えた方から、空き家バンク登録物件の見学希望があり、近日中においでいただくことになっております。移住・定住を検討されている方々が来場する場でのPRは有効であり、また移住・定住希望者の生の声に触れられる機会ともなりますので、今後も積極的に参加をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) ぜひ県外から移住・定住ができるような施策を今後やっていただきたいというふうに思っております。  次に、空き家対策について伺います。区長会の全面協力で空き家実態把握調査を実施し、その後、地域の問題となっている空き家299軒について、再度職員が現地調査を行い、対象所有者宛てに適正な管理依頼通知を発送したことですが、今後の人口減少や高齢化によって予測される空き家がますますふえると思いますが、市としてどのような手を打っていくのか、ご見解をお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 少子高齢化による人口減少により、住宅需要の減少が見込まれ、また住宅取得の大半が新築取得であることや、核家族化、高齢化の単独世帯の増加などにより、住宅が家族に承継されないなどの理由から、今後も空き家は増加していくと考えられます。本市では、空き家の利活用の一つとして本年2月に安中市空き家バンクをスタートさせ、現在までに10件の物件が登録となり、そのうち1件が売買されました。また、平成29年度から空き家の除却について補助金制度を設けた結果、昨年度は14件の空き家解体が行われたほか、公共利用を目的としたリフォームに対する市の補助制度を用いて1件の空き家改修が行われております。  昨年7月には、市議会、関係行政機関、法務、不動産の学識経験者、地域住民代表など11人の委員で構成をする安中市空き家対策協議会を設置し、昨年度は3回にわたって開催をし、安中市空き家対策計画の策定や当面する困難事案を中心に協議をしていただいておるところでございます。本市の空き家対策につきましては、取り組みが始まったばかりでございますが、空家特措法や市条例に基づき、今後も管理不全の空き家の発生の抑制と利活用、危険空き家の除却を進めるほか、その他の有効な支援策の検討や空き家問題全般に対する市民の意識の醸成等に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) この空き家の問題につきましては、相当数やはりふえてきているということで、集落がひとつ成り立っていかなくなっていくというような状況もございます。ぜひ市といたしましても積極的な手を打っていただいて、補助金等も十分つけていただいて、この危険な空き家についてはぜひ撤去できるような対策をぜひ打っていただきたいというふうに思っております。  次に、鳥獣被害対策について伺います。近年、鳥獣被害対策は本市に限ったことではないですが、深刻化、広域化等農産物の被害は増大し、営農意欲の減退、耕作放棄地の増加等をもたらし、深刻な影響を与えております。市は、安中市有害鳥獣捕獲隊がその駆除に当たっておりますが、平均年齢が65歳と高齢化していますが、このような状況をどのように考えているのか、まず伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 鳥獣被害における農業被害や生活環境被害への対策の一つであります捕獲事業におきましては、捕獲に携わる隊員の高齢化について懸念をしているところでございます。そのような状況の中で隊員の減少問題につきましては、国や県の施策を活用しながら、新規狩猟者の育成事業等に取り組んでまいりたいと考えております。  また、平成28年度に設立いたしました安中市有害鳥獣捕獲実施隊の隊員として、市の担当係であります林政鳥獣対策係員を中心として10名の職員が狩猟免許を取得しており、そのうち5名の職員が銃猟免許を取得するなど鳥獣害対策の従事者確保を図っておるところでございます。今後は捕獲隊員の安全対策などの研修も行いながら、着実な被害対策の実施に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) 有害鳥獣の被害対策については、平成29年度に設立した安中市鳥獣被害防止対策協議会で被害状況や捕獲についていろいろとご協議をしていると思いますが、いわゆる狩猟期間11月15日から翌年の2月までの間、国の交付金や市の委託料についてはどうなっているのかお伺いさせていただきます。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 狩猟期間における有害鳥獣捕獲事業につきましては、群馬県で定めております第12次鳥獣保護管理事業計画において、被害防止の目的のために最小必要限度の捕獲をすることとされていることから、人的被害等が想定されるなどやむを得ない場合に限って捕獲事業を行っており、この場合の有害鳥獣捕獲として捕獲をした個体につきまして、捕獲隊員への奨励金などの報酬の対象となっておるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) 11月15日から2月いっぱいは、おりなども塞いでしまうということで、狩猟優先になってしまうというような状況の中で、この間に非常に有害鳥獣がいわゆるふえる状況だということでございますので、この間ぜひいろいろと補助金を出していただいて、この間においてもやはり捕獲をしていただきたいということをご要望したいと思います。  次に、道の駅について伺います。道の駅につきましては、観光振興や産業振興、地域振興の拠点として、また幹線道路沿線の防災の拠点として国、県と連携を図りながら、適地の選定と整備方法を含めて調査研究を進めているとのことですが、この問題は相当前から話が出ているものでありまして、多くの市民が期待をしている施設であります。場所の選定についてどうか、また整備の方法は道路管理者と市町村長等で整備する一体型なのか、それとも市町村で全てを賄う単独型なのか、運営形態は市のそれぞれの中で、ほかにも第三セクターなのか、整備運営に当たりPFI事業の手法をとるのかなど採算のとれる運営等検討課題を早急に対応し、早期の設置についてどのように考えているのかご見解をお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 道の駅につきましては、平成16年に国土交通省主催の整備策定委員会が開かれるなど数回にわたり会議が開催されたもののまとまらず、検討は終了いたしました。平成26年度より道の駅の検討が再開されることとなり、また市民の方々からの要望もいただいているところでございます。ご承知のとおり道の駅設置に当たっては、適地の選定や整備手法など、また議員ご指摘の運営方法等さまざまな課題が存在するものと認識しております。しかしながら、設置への期待は十分に認識しておりますので、最優先課題の一つとして取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) 道の駅については、過去を含めて市長3代の課題であり、一向に前に進んでおりません。茂木市長を含めて市執行部は、いろいろ道の駅について視察をしているようですが、いつになったら本腰を入れていただけるのか、それとも市民に期待を持たせるだけで終わってしまうのではないかということで心配をしております。本心をお伺いさせていただきたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 先ほども答弁申し上げましたが、道の駅の設置に対する市民の方々の期待も認識しております。第2次総合計画にも掲載しているように、道の駅の整備検討を進めていきたいと考えていますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) 現在、候補地として4カ所挙がっているということも伺っております。早急に予定地だけでも公表できないか、いつごろになったら実施計画を示すことができるのか再度お伺いさせていただきます。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 設置場所につきましては、議員もご指摘のとおり、要望等のある市内4カ所を軸に選定を行っているところでございます。整備手法としましては、整備コンセプトに見合った規模などさまざまな観点からの検討を要します。また、市民の皆さんからの理解と納得を得ることも必要であると考えています。道の駅の整備場所について、早急に決定をしていきたいと考えていますが、先ほど申し上げた事項につきまして解決を図りながら進めていきたいと考えておりますので、ご指導並びにご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) 先ほど市長からも2期目の市政運営の中で、スピード感を持ってやっていきたいというお話をお伺いいたしましたので、諸問題についてぜひ早急な対応をしていただきたいということをご要望させていただきたいと思います。  次に、2項目めの土地開発基金の状況についてお伺いさせていただきます。 ○議長(齊藤盛久議員) 財務部長。 ◎財務部長(大塚清隆) 吉岡議員のご質問にご答弁を申し上げます。  平成29年度末で保留している土地は46カ所で、面積が19万812.8平方メートル、帳簿価額では8億2,151万5,843円となっております。また、現金が2億4,435万4,235円で、基金総額は10億6,587万78円となっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) ただいまご答弁をいただき、基金の状況については理解をいたしましたが、当時どのような事業目的として取得した土地なのか、利用目的をお伺いさせていただきます。 ○議長(齊藤盛久議員) 財務部長。 ◎財務部長(大塚清隆) 土地開発基金で取得した土地につきましては、公用もしくは公共用に供する土地または公共の利益のために必要な土地として、特定の事業目的のために取得したものでございますが、事業目的を有するものと、既に使用見込みがなくなったものが現在ございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) 現在は、基金で購入した土地で、個人及び民間企業に貸し付けてある土地はどのくらいあるのか状況について伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 財務部長。 ◎財務部長(大塚清隆) 現在、貸し付けをしている土地につきましては、無償で3カ所、有償で7カ所、合計10カ所となっております。貸付面積は3万6,942.56平方メートル。貸付金額は年間で259万2,625円となっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) 民間企業に貸し付けしてある場所、面積、金額について、具体的にお伺いをさせていただきます。 ○議長(齊藤盛久議員) 財務部長。 ◎財務部長(大塚清隆) 有償で貸し付けをしている土地のうちでは、郷原地内の太陽光発電用地、高別当及び横川地内の民間企業の駐車場用地として貸し付けているものが重立ったものでございますが、この土地3カ所では面積が2万3,416平方メートル、金額で年間234万1,534円という状況となっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) わかりました。先般、安中高校跡地について土地開発基金で購入するとのお話を伺いましたが、現在基金で持っている金額で購入できるのか、予定価格等がわかればお伺いさせていただきたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 旧安中高校跡地につきましては、今年度購入する予定で土地の所有者である群馬県と調整を行っているところでございます。購入に当たっては、土地開発基金での先行取得を予定しています。また、購入予定額については、鑑定結果に基づく売却価格が県から示されておりますが、現在この額をもとに交渉を進めており、また土地開発基金の範囲内での購入を考えているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) ただいま部長のほうから土地開発基金内で考えているということですけれども、現在ある現金は約2億4,435万円ぐらいなのです。そうすると、その範囲内で買えるのだということでご理解をさせていただくことでよろしいのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 現在は、その予定で交渉しているところでございます。ご理解賜りますようによろしくお願いします。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) 安高跡地について、購入面積と建物についてはどのような状態で取得する予定なのかお伺いさせていただきます。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 旧安中高校跡地の面積につきましては、校舎等がある場所の敷地面積が約1万7,800平方メートル、校舎と道路を隔てた北東側にあるテニスコートの敷地面積が約2,112平方メートル、合計で約1万9,912平方メートルとなります。市ではテニスコートの敷地を含めての購入を予定しています。また、校舎等の建物につきましては、現在の状態のままでの取得を予定しています。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) わかりました。現在、基金で保有している管理状況の維持管理費はどのくらいかかっているのか、お伺いさせていただきます。 ○議長(齊藤盛久議員) 財務部長。 ◎財務部長(大塚清隆) 雑草等の繁茂によりまして、近隣住民に迷惑をかけないよう年2回程度を目安にいたしまして草刈りを実施しております。なお、基本的には職員が草刈りを実施していますが、場所によっては事業者に依頼しており、昨年度は6万円程度の費用が発生しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) 現在、基金で保有し、事業が不可になってしまい、塩漬けになっている土地について、今後売却も含めて一刻も早く健全なる基金にすべきと思いますが、お考えを伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 財務部長。 ◎財務部長(大塚清隆) 厳しい財政状況のもと、塩漬けとなってしまっている土地の有効活用は、重要な課題であると認識しております。事業目的を有する土地は一般会計で買い戻して事業化を図るとともに、事業目的がなく使用が見込めない土地は、売却を視野に計画的な処分を行うなど進めてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) 事業目的がなく使用が見込めない土地は、売却を視野に計画的な処分を進めてまいりたいとの今ご答弁ですが、具体的な考え方をお伺いさせていただきます。 ○議長(齊藤盛久議員) 財務部長。 ◎財務部長(大塚清隆) 事業目的がなく使用が見込めない土地の処分方法につきましては、公有地の拡大の推進に関する法律等の適用を受け、すぐに売却できないなどの場合もありますが、公売に付して処分が可能な土地を一般会計で計画的に買い戻し、普通財産とした後に、普通財産に属する他の市有未利用地とあわせて売却をしたいというふうに考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) 土地開発基金の総額は10億7,600万円と決められているということでございますが、早急に健全な土地開発基金にしていただきたいというふうに思うわけでございます。というのは、土地で持っているのではなく、やはり現金化して現金で持っていただきたいというふうに思いますが、お考えをお伺いしておきます。 ○議長(齊藤盛久議員) 財務部長。 ◎財務部長(大塚清隆) 土地開発基金につきましては、土地の売却や一般会計での買い戻しにより現金化を進め、健全運用が可能となるよう努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員。 ◆12番(吉岡完司議員) ぜひ基金の健全化を目指して頑張っていただきたいというふうに思います。  以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(齊藤盛久議員) 吉岡完司議員の質問が終わりました。  ここで暫時休憩いたします。                                      (午前10時12分) ○議長(齊藤盛久議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                      (午前10時30分)                                                         ◇ 武 者 葉 子 議員
    ○議長(齊藤盛久議員) 次に、16番、武者葉子議員の登壇を願います。  武者葉子議員。               〔16番 武者葉子議員登壇〕 ◆16番(武者葉子議員) 議席番号16番、公明党の武者葉子でございます。通告に基づきまして2項目、4点につきまして質問してまいります。  1項目めは、ごみの減量化についてです。群馬県によりますと、群馬県における1人1日当たりのごみの排出量は、平成28年度実績で1,005グラムで、全国ワースト5位でした。このうち家庭から出される可燃ごみの減量が特に進んでおらず、平成28年度全国平均は415グラム、群馬県は567グラムで、全国ワースト1位です。安中市の家庭から出される可燃ごみは1人1日611グラムで、12市中桐生市、渋川市に次いでワースト3位となっております。さまざまな実情はあろうかと思いますが、ごみの減量化につきまして市の実施計画に基づく取り組み状況を伺います。  2項目めの安心して住み続けられるまちづくりについての1点目では、ご高齢になってごみをステーションまで持っていけない方々への支援として、玄関へ収集に伺うふれあい収集について、市の取り組み、対策を伺います。  2点目は、地域住民の要望の最も高い通院、買い物時の移動手段の確保につきまして、これまでの取り組み、経緯と今後の計画など、市民の足の確保につきまして市の見解を伺ってまいります。  なお、質問は質問席にて一問一答で行いますので、前向きな答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) それでは、ごみの減量化につきまして市の実施計画についての1点目、現在の進捗状況についてですが、初めに本市の過去の10年前、5年前、現在とごみの排出量の推移を伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 武者議員のごみ排出量の推移についてのご質問にご答弁申し上げます。  一般家庭及び事業者から排出され、碓氷川クリーンセンターへ搬入されたごみの総量は、10年前の平成19年度が2万3,413トン、5年前の平成24年度が2万2,548トン、現在の平成29年度が2万843トンで、平成19年度を100とした場合、平成24年度が96.3%、平成29年度が89%で、ごみの排出量の推移といたしましては年々減少しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 平成17年度を100とした場合に、平成24年度が96.3%、平成29年度が89%で年々減少しているということはわかりました。環境基本計画でのごみの減量化、資源化の目標値はどのように設定されているのかお聞かせください。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 平成28年3月に策定いたしました安中市環境基本計画におけるごみの減量達成指標は、事業系などのごみを含む市民1人1日当たりのごみの総排出量の実績が平成25年度において999グラムのところ、3Rを進めるなど廃棄物の排出量を減らし、平成35年度において910グラムの達成を目指しております。また、資源化達成指標は、ごみの資源化率の実績が平成25年度において11.5%のところ、資源の分別の徹底と回収、廃棄物のリサイクルを進め、平成35年度において22.3%の達成を目指しているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 市民1人1日当たりのごみの排出量を平成35年度において910グラムの達成を目指すということ、そしてまた資源化達成指数は、ごみの資源化率、リサイクル率、平成35年度において22.3%の達成を目指すとの達成目標に向けて、今後ごみの減量化についてどのような取り組みを進めてきたのか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 昨年度実施いたしました新たな取り組みとして、平成29年8月から市内3カ所において廃食用油の拠点回収を開始いたしました。また、群馬県環境アドバイザー安中地区連絡会、安中市くらしの会、安中市婦人団体連絡協議会と連携し、平成29年10月から平成30年3月までの6カ月間、市内のスーパーにおきまして啓発用のぼり旗を掲示し、買い物客の皆様へ啓発ティッシュを配布しながら、レジ袋削減店頭啓発活動を実施いたしました。その他広報や環境だよりを通じまして、写真やイラストなどを用い、ごみの減量化に対するわかりやすい啓発に心がけているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 平成29年の8月から市内3カ所において廃食油の拠点回収を開始していただきました。また、レジ袋削減店頭啓発活動も実施し、ごみの減量化に対するわかりやすい啓発に努めてきたということでございました。この中でどのような効果があったとお考えですか。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 効果でございますが、平成29年8月から平成30年3月末までの計8カ月間における廃食用油の回収量は700キログラムでございました。また、各家庭から排出され、ステーションで収集される1人1日当たりの可燃ごみの量につきましては、平成28年度が611グラムのところ、平成29年度が604グラムとなり、対前年比でマイナス7グラムであったことから、一定の成果は得られたものと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 今後の対策について伺うのですが、今ご説明いただいたように平成28年度が611グラムのところ、29年度は604グラムに削減された。マイナス7グラムということなのですけれども、これで一定の効果が得られたとのことなのですが、今後の対策として問題点、課題点などについてどのようにお考えか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 問題点、課題点でございますが、ごみの削減、再資源化につきましては、ごみの分別、種類やごみステーションへの出し方が重要であると考えられますので、今年度はペットボトルやプラスチック製容器包装類の行政回収や燃えないごみの分別方法につきまして、先進事例を参考に実施時期や実施方法などの研究を進めているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 再資源化につきましては要望とさせていただきました古紙の雑紙の回収や衣類、小型家電、廃食油などの回収を実施していただいておりますので、大きく進めていただいていると思います。今後はペットボトル、プラスチック製の容器包装類の行政回収や燃えないごみ、ガラス類の分別方法について先進事例を参考に、実施時期や実施方法なども研究を進めていただくということですので、引き続き進めていただきますようよろしくお願いいたします。  次の食品ロス削減についてに移ります。以前にも質問させていただきました。平成28年6月議会でも取り上げさせていただきましたが、それ以降どのような取り組みをされているのか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 食品ロス削減に関する取り組みでございますが、平成30年3月に安中市環境保健自治団体連合会、いわゆる環自連が発行する環境だよりにおきまして、宴会における大量の食品ロスを減らすため、最初の30分間及び最後の10分間を食べる時間として認定する運動、いわゆる3010運動について掲載いたしました。また、平成30年3月に発行しました家庭ごみ収集日程表におきまして、食材を使い切る、料理を食べ切る、捨てるときは水を切る、いわゆる3キリ運動について掲載し、周知、啓発を図り、食品ロス削減に取り組んだところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 今後の計画について伺いますが、今ご答弁いただいたように宴席での3010運動や3キリ運動、これを周知、啓発を図っていただいているとのことでございます。また、さらに市民に意識を高めていただくための今後の計画を伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 食品ロス削減等のごみの減量化につきましては、群馬県が力を入れて取り組んでいる重要な課題の一つですので、県と連携をとりながら、今後も市のホームページや広報、また環境だよりにおいて食品ロス削減について掲載し、市民や事業所の皆様に周知啓発を行い、ごみの減量化に努めてまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 県でも推奨しております食べきり協力店、今現在、群馬県で220軒が協力店となっているそうです。安中市はまだちょっと少ないようですので、周知と啓発をよろしくお願いいたします。  長野県の松本市では、まつもと「城のまち」フードドライブを市役所で実施しております。また、高崎市では、環境フェアの一角でフードドライブを実施しています。前橋市や太田市のフードバンクやフードドライブの活動は、食品ロスを削減することにつながると思いますが、市のお考えを伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) フードバンクやフードドライブは、家庭や企業で余っている食品を集め、食料を必要とする施設などに届ける取り組みで、生活困窮者への支援のほか、食品ロス削減にもつながる活動であると思います。先進事例を参考にいたしますとともに、関係課、福祉団体と協議しながら、行政として何ができるか調査研究を行ってまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 「もったいない」から「ありがとう」へとつなげる松本市の取り組みや、環境フェアを実施する高崎市、もったいないクッキングレシピを市のホームページから取り込める新潟県小千谷市など多くの先進事例が検索しますと出てまいります。環境フェアまでとは言いませんけれども、安中市でもこういった取り組みが必要かと思います。例えば福祉ふれあいまつりなどで、ごみの分別をしていただいておりますけれども、そういったところでタイアップをしてフードドライブを実施してはいかがでしょうか、ご答弁いただきますようお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) フードバンク、フードドライブの取り組みについてですが、今ご質問ありました環境フェア、環境ふれあいまつり等で実施している分別等の周知啓発にあわせてということでの取り組みございますが、今後検討してまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) よろしくお願いいたします。  次に移ります。安心して住み続けられるまちづくりについての1点目、ふれあい収集についてでございます。先日、福祉民生常任委員会で小樽市が実施しているふれあい収集事業につきまして伺ってまいりました。初めは軽トラック1台、職員2名の体制だったそうですが、登録者が年々増加し、現在2台体制でも足りなくなっているとのことでございます。週1回、2人の職員が玄関まで伺い、ごみを収集し、安否確認を行う。高齢者のみの世帯が増加している当市におきましても、今後必要な取り組みと考えますが、市のご見解を伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 現在、ふれあい収集等の家庭ごみ収集支援制度は行っておりませんが、市内のごみステーションの数は約1,600カ所ございまして、藤岡市や富岡市と比較すると約1.5倍多いため、高齢者の方にとりましてもごみ出しの負担は多少緩和されていると考えております。また、高齢者福祉制度の根幹である介護保険事業では、介護が必要と認定された高齢者は訪問介護サービスを利用することができ、担当ヘルパーに代行してごみ出しをお願いすることができます。加えまして、安中市社会福祉協議会が実施している住民参加型福祉サービス「きずな」では、有料ではありますが、代行するサービスもございます。さらに、行政等に頼らず、地域コミュニティーによる共助の取り組みとして、近隣の方々がお手伝いしてくれるケースも一部あるようでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 市内のごみステーションが約1,600カ所あって、藤岡市や富岡市に比較すると1.5倍多く、市民には優しいということ。また、訪問介護サービスや住民参加型の福祉サービス「きずな」など、地域コミュニティーによる共助なども支え合いは大変大事です。ただいま地域生活応援隊も各地域での話し合いが始まったところでございますが、具体的に取り組むには、まだまだちょっと時間がかかると思われます。市の早急な対応が必要と思いますが、今後の対策を伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) ふれあい収集等の家庭ごみ収集支援制度につきましては、全国で約2割の自治体が実施しており、今後も高齢化によりごみ出しが困難な住民がふえることが予想されるため、早急に取り組むべき研究課題の一つと考えているところでございます。先進事例を参考にするとともに、区長会、環自連など関係団体とも協議しながら、見守りを兼ねた高齢者のサポート体制について検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) ふれあい収集等の家庭ごみの収集支援制度につきましては、全国で約2割の自治体が実施されているということ、そして今後も高齢化によりごみ出しが困難な住民がふえることが予想されるということ。早急に取り組むべき研究課題ということでございましたが、まず軽トラック1台、職員2人から実施してみてはいかがでしょうか。早急な対応を要望します。  次に移らせていただきます。(2)の市民の移動手段の確保についてに移ります。高齢者の運転操作ミスによる交通事故が多発し、運転免許証自主返納者もふえております。今は乗れているが、いつ乗れなくなるか不安との声も市民の皆さんから寄せられております。交通弱者の移動手段の確保について伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 武者議員のご質問に答弁申し上げます。  運転免許を持たない方につきましては、運転できる家族等がいなければ通院や買い物などの移動手段は、タクシーやバスなどの公共交通に頼らざるを得ないと思われます。現在、旧安中地域には、路線バスや乗り合いタクシーが運行されていますが、旧松井田地域には松井田支所と市役所本庁舎を結ぶ路線バスが1本あるのみとなっています。特に公共交通が十分ではない旧松井田地域においては、乗り合いタクシーの導入も一つの選択肢ではありますが、旧安中地域での乗り合いタクシーの利用者の減少や財政負担も考慮しながら、交通弱者の移動手段を確保していきたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 旧松井田町と旧安中市が合併してから、これまでの見直しの経緯につきまして状況をお聞かせください。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 公共交通のこれまでの主な見直しについてでございますが、合併後の平成20年度に検討組織として公共交通見直し事業庁内検討会議を設け、市域全体の見直しに着手をいたしました。業者に支援業務を委託し、アンケート調査や松井田地域の需要把握調査を行い、平成21年度に公共交通事業計画を策定するとともに、翌平成22年度には安中地域実証運行計画も策定いたしました。また、平成23年度には旧安中地域を中心とした見直しに着手し、乗り合いバスの運賃の減額改定、乗り合いタクシーの午後の時間帯におけるデマンド運行、さらには秋間みのりが丘と安中市役所間を結ぶ路線を新規に追加するなど大きな見直しを行い、平成27年度には坂本地区において買い物・通院支援タクシー、いわゆる愛乗りふれあいタクシーの実証実験も実施してきたところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) これまでの経緯につきましては、理解いたしました。今後の見直し方法については、どのようにお考えでしょうか伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 公共交通につきましては、平成23年度を最後に大幅な見直しは行っておりませんが、7年が過ぎた今、運転免許証の返納等による交通弱者の増加など総合的な見直しが避けて通れない状況にあると考えております。そのため本年3月に関係部署の部長及び課長による安中市公共交通見直し事業庁内検討会議を設置したところであり、今後2年程度をかけて総合的な見直しを行ってまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) ここで市長にお伺いいたします。ただいま安中市公共交通見直し事業庁内検討会議で、今後2年をかけて総合的な見直しをしていくということでございましたが、2年後というのは大変遅いのではないかと思います。旧松井田地域では、安中市役所と松井田支所を結ぶ1路線を除いて公共交通がない状況が続いております。住民からの声も届いていると思いますが、市長の見解を伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 武者議員のご質問に答弁申し上げます。公共交通の総合的な見直しということに着手しているところでございますが、私も多くの方から公共交通の必要性について声を聞いております。2年程度と申し上げましたが、できるだけ早くというふうに今検討を進めているところでございますが、特に近年はインターネットや人工知能等を使って、スマートフォンなどを利用しながらデマンド的な運行の公共交通の実証実験等も進んでおります。そういったことも含めまして、安中市の現状に合ったものを早急に生み出していきたい。実証実験等も含めまして総合的に検討を進めているところでございますので、できるだけ早くというふうに考えておりますので、ご理解いただきますようにお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 武者葉子議員。 ◆16番(武者葉子議員) 市長は施政方針の中でも、市民が利用しやすい公共交通ネットワークの再構築とおっしゃっております。市長のリーダーシップのもと、早急な対応をよろしくお願いいたします。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(齊藤盛久議員) 武者葉子議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 櫻 井 喜久江 議員 ○議長(齊藤盛久議員) 次に、8番、櫻井喜久江議員の登壇を願います。  櫻井喜久江議員。               〔8番 櫻井喜久江議員登壇〕 ◆8番(櫻井喜久江議員) 議席番号8番、無所属、櫻井喜久江です。通告に基づき3項目質問いたします。  1点目は、公共交通機関について。免許証を返納したいが、公共のバスなどが大変不便であり返納できない、このような市民が多い現実です。早急に解決していただきたい問題です。  2点目は、市の東南に位置します学習の森について。貴重な資料等もあり、その名のごとくふるさとについて学ぶことができるすばらしい施設です。市民の関心も高まってきています。さらに、有効的に市内、県内等の方々に利用していただくために質問いたします。  3点目は、不法投棄などごみの問題です。当市は、ごみのリサイクル率が県内35市町村の中で25位となっております。上位の自治体の調査研究を行うなど、まだまだリサイクル率を上げていくことは可能だと思います。質問は質問席にて一問一答で行います。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 公共交通機関についてですが、県の調査によりますと、県民の85%以上が年間を通して一度もバスを利用していないとのことでした。公共交通機関全体についても、これは言えるのではないかと考えます。事故の確率が多いことが懸念され、高齢者には免許の返納を進めているのが社会的な状況であり、呼びかけが功を奏し、免許証の返納者もふえてきております。しかし、返納にちゅうちょする方も大変多い現状です。その方々のためにももちろんですが、一般市民も利用しやすく便利な公共交通機関の整備は喫緊の課題です。当市の公共交通機関のあり方について数点質問いたします。  まず、オープンデータについてですが、県は今年度運行する全てのバス路線情報を誰もが利用できるオープンデータとして公開するとしていますが、この件に関する当市の取り組みの現状を教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 櫻井議員のご質問に答弁申し上げます。  昨年、群馬県の事業として、関係市町村及びバス事業者との連携により、県内全域のバス情報を統一的なフォーマットに変換し、県のホームページで公開するオープンデータ化に向けた取り組みが開始されました。今年度県において、バス情報の整備が開始されており、12月中に県のホームページでのオープンデータの公開を目指しています。また、あわせてウエブやアプリなどの情報提供ツールの構築も進めており、こちらは今年度末までに公開することを目指すというふうに聞いているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) オープンデータ化による効果についてお聞きします。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) オープンデータとは、自治体などが保有するデータをコンピューターの処理が容易で2次利用しやすい形式で一般に公開することですが、この情報が経路検索サイトに掲載されることにより、電車だけでなく、路線バスの経路なども検索できるようになります。また、大手地図サイトへの情報掲載により、世界中の誰もが自国語での検索を行うことが可能となります。これにより国内外の観光客等の利便性向上に非常に役立つとともに、県内のバス利用者の増加へ結びつくことも期待できると思われます。また、地図サービスを経由することで、観光資源と移動手段をセットにしてPRすることも可能になるものと考えているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) いつでも、どこでも検索でき、海外の方にも自国語で検索できる点など国際性にもすぐれている。大変便利であると思います。オープンデータ化によって当市の観光客も増加することを期待いたします。  大学生の公共交通機関の調査についてですが、当市も公共交通機関の利用を促す仕組みづくりが課題となって久しいと感じます。高崎経済大学生が市内の公共交通機関について調査研究を行い、2月には調査の結果が出ると聞きましたが、調査結果の概要を教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 市では、公共交通の見直しに向け、昨年8月に地域大学連携事業の一環として高崎経済大学と連携し、各種の調査に着手いたしました。この調査では、実際に先生と学生がバスに乗り込み、利用者に聞き取り調査を実施するとともに、市民1,500人にアンケート調査を実施し、公共交通の空白地域とも言える坂本地区では、70歳以上の高齢者の方がいる全ての世帯にアンケート調査を実施しました。また、乗降客数の調査も行いました。車内調査では、バスの乗り継ぎや鉄道との接続改善や運行本数増便などの要望が多く聞かれ、市民アンケートでは運行ルートや運行方式の見直し、病院等へのアクセスの確保といった要望がありました。  また、坂本地区の高齢者の方へのアンケートでは、平成27年度から実施している愛乗りふれあいタクシー制度の認知度の低さがわかりました。さらに、乗降客数の調査では、安中駅や安中消防署前などの停留所の利用が多いこと、時間帯により利用率が大きく変動していることなどもわかりました。これらのアンケート結果等を基礎資料とし、本市公共交通の現状と課題、利用促進に向けた提言を安中市における公共交通の現況調査と利用促進に向けた提言として報告書にまとめられ、本年2月に高崎経済大学からの提出を受けたところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 大変細かなデータが出たようです。報告書の内容について教えてください。また、その結果を踏まえて何かの結論等出ましたか、教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 報告書では、本市の公共交通の現状と課題が指摘され、また車内調査と各アンケート調査に基づく集計結果の考察がなされるとともに、短期的視点でのバス運行の改善提案と長期的視野に立った改善提案などもなされました。これにより今後の課題が浮き彫りになりましたので、この報告書も踏まえ、市の広報媒体などを通じてのバス路線の情報提供や乗り方の周知、老朽化したバスの入れかえなど早期の対応が可能と思われる課題については早急に着手したいと考えており、また総合的な見直しに向けても検討を早めていきたいと考えているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) この問題を解決すべくプロジェクトチーム、または検討組織等の設置は必要と考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 市でも公共交通の総合的な見直しには、組織を立ち上げて検討する必要があると考えていたところでございます。そのため本年3月に関係部署の部長及び課長をメンバーとする安中市公共交通見直し事業庁内検討会議を設置したところでございます。この会議は、公共交通の総合的な見直しを目的としており、既に3月26日に第1回目の会議を開催し、市の公共交通の現状を説明するとともに、高崎経済大学からの報告書の説明を行いました。今後は年3から4回程度の会議を見込んでおり、今年度及び来年度の2年をかけてバス路線等の改廃や交通空白地帯の解消などを含めた見直し、また近年研究が進んでいる自動運転車や進歩の著しいICTと呼ばれる情報伝達技術を活用した運行システムなども調査研究し、総合的に見直しを進めていく予定でいるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) テクノロジーを利用するという先進的な取り組みは、大変すばらしいことだと思います。年三、四回程度の会議とのことですが、2年後には最良の公共交通機関のあり方の結論を出すのであれば、それに向けて何度でも会議を開催すべきであると私は考えます。結論を出すための会議です。2年後より早く結論が出ても結構なのです。市民は待っていますので、要望いたします。  スクールバスの利用についてですが、太田市はことし4月9日からスクールバスの空き時間を利用した市民を対象とした無料のバスを走らせています。当市のスクールバスの運行状況について伺います。対象地域や利用者数等について教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 櫻井議員のご質問にご答弁申し上げます。  教育委員会では、現在スクールバスを3台所有しております。通学に利用できる児童生徒は原則として東横野地区、後閑地区、碓東地区から第一中学校、第二中学校へ通学するもので、通学距離が6キロメートル以上のもの、また横川地区、原地区、坂本地区、峠地区、北野牧地区、西野牧地区、入山地区から臼井小学校、松井田東中学校へ通学する者を対象としております。  今年度の利用者数につきましては、第一中学校生徒が60人、第二中学校生徒が33人、松井田東中学校生徒が8人、臼井小学校児童が18人となっております。登下校時に運行するほか、社会科見学や妙義青少年自然の家、中体連県大会などへの児童生徒輸送の際にも運行しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) スクールバスの空き時間を利用した住民対象の運行は可能でしょうか、伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 登下校時の運行を除く時間帯につきましては、年間を通じて社会科見学等の輸送にスクールバスを活用しており、平成29年度では一中バスは年間142日、二中バスは106日、東中・臼井小バスは95日運行しております。また、1カ月間に毎日3台とも運行した日が2カ月間ありました。以上の運行状況から、住民利用のための路線バスの代替手段としての運行は、現状としては難しいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) スクールバスの有効かつ効果的に利用されている様子がわかりました。朝夕は通勤通学用に便利な運行方法を、日中は高齢者が利用するのに便利な施策を、例えば市内要所をめぐるぐるりんバスのような方法、そしてまたタクシーによるドア・ツー・ドアの方法などさまざまな組み合わせで運行するシステムをつくり出す、これは早急にしていかなければならない問題です。市民のこの安中市で暮らしたい、住み続けたいという気持ちに寄り添う対策が急がれています。この市民の気持ちにどう答えるか、ぜひ検討を重ねていただきたいと思います。何かプランが出たら、とりあえずやってみる。感想を聞いてみる。こんな姿勢で一刻も早く対策を打ち出していただきたいと要望いたします。  続きまして、学習の森についてです。市の東南に当たる位置にあります学習の森ですが、大変環境のよい場所にあるかと思います。市民に今以上に親しみを持って利用していただけるよう質問いたします。学習の森は何年に、どのような目的で建設されたものでしょうか、教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) この施設は、歴史民俗資料館としての機能を持たせるとともに、生涯学習の場の確保と推進を図る目的で、平成13年10月1日に、まずふるさと学習館がオープンしました。その後、生涯学習の体験的学習の場、宿泊研修における交流の場、また地域文化の伝承、文化交流など多目的な活用ができる場として、平成15年5月2日に学習の森として全面オープンしました。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。
    ◆8番(櫻井喜久江議員) 市内から少し離れた上間仁田地区にありますが、この場所の設定の理由を教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 平成2年9月に安中市歴史民俗資料館(仮称)建設準備委員会が設立され、建設用地の選定や資料館建設基本構想について協議が行われました。その後、平成3年に庁内協議が行われ、公共施設が少ない東横野地区に建設場所を求めることになり、東横野地区の上間仁田地内を建設場所とすることになりました。その経緯を平成5年1月の第5回建設準備委員会で説明し、平成5年度に用地買収を行いました。平成6年3月に安中市歴史民俗資料館(仮称)建設検討委員会が発足し、平成7年3月の第2回建設検討委員会で建設計画の一時保留が提案され、了承されました。その後、さらに平成7年に庁内協議が行われ、安中市歴史民俗資料館(仮称)の建設場所の再検討が行われましたが、既に土地を取得していたため、建設場所は変更なしとされました。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ふるさと学習館について伺います。ふるさと学習館は3階建てで、常設では市の歴史を学べるようになっています。興味関心のある方にとりましては、大変貴重なすぐれた展示であるといえます。企画展も盛んに開催されており、市民も足を運ぶ機会も多いことと存じます。近年の企画展のそれぞれの入館者数を教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 平成28年度企画展事業として、平成28年4月29日から5月22日までの間、安中の書が観覧者929人、特別展示として7月30日から10月24日までの間、真田丸の時代の安中が観覧者3,104人、第16回企画展簗瀬二子塚古墳の世界が観覧者2,905人、第16回企画展では6回の関連講演会に延べ283人が受講していただきました。平成29年度事業として、平成29年4月29日から7月17日までの間、井伊家と安中が観覧者3,062人、企画展講演会ではNHK大河ドラマ直虎の時代考証を担当された講師をお招きして、121人の受講者が来館しました。また第18回企画展山本菅助は、平成29年12月2日から平成30年2月26日までの間、2,733人の観覧者がおりました。期間内に3回の連続講座を開催し、毎回80人以上の受講者で、延べ266人の受講者がおりました。企画展実施に伴い図録も作成し、販売し、好評を得ております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 企画展の開催については、担当者等がしのぎを削り、懸命に研究や資料を集め、情報収集に東奔西走すると聞いております。本当にありがたいことです。今後の企画展について、何か特筆すべきものがありましたら教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 今年度秋の企画展に自性寺焼復興40周年を記念して安中の焼き物、秋間古窯址から自性寺焼へを計画しております。自性寺焼を復興させた青木昇さんは前橋市でお生まれになり、本市下秋間の土で陶芸を始め、安中市に移り住んで今日まで焼締など数々の作品を製作しており、平成12年に黄綬褒章、平成19年に現代の名工の表彰を受賞しております。企画展に関連して陶芸教室連続講座の開催を予定しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 次の企画展、楽しみにされる方も多いと思います。児童生徒の学校教育とのかかわりについて伺います。このような立派な学習館の常設展、また企画展は、学校教育に活用されているのでしょうか。学校の授業の一環として利用される機会があるのか、お伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 学校の社会科の授業の一環として、市内の各小学校がスクールバスを利用して来館しております。このほかに夏休みなどを利用して子ども会育成会や学童クラブなど多くの団体にも利用していただいております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 地元の児童生徒が、地元安中市の施設であるふるさと学習館を訪れて郷土について学ぶことは、自分の出身地を知るとてもよい機会であると考えます。子供時代の教育は非常に大切で、特に出身地については誰もが学ぶべき事柄です。地元を知り、地元に誇りを持つことは、人間が成長していく過程で非常に重要であると私は考えます。今後は、今以上に学校教育に、この学習の森やふるさと学習館を活用していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) ふるさと学習館は、歴史的資料の展示や体験コーナーがあり、また講演会や展示会を開催する市民ギャラリーなどもある貴重な施設なので、今後校長会、教頭会、子ども会育成会、各種団体などにさらなる利用促進を働きかけてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) よろしくお願いいたします。  その他の施設ですが、市民ギャラリーの利用状況について伺います。各種展示会や、また講演会等の利用があるようですが、具体的な利用頻度や入場者数について伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 市職員の研修を初め選挙管理委員会のポスター展、文化財愛護ポスター展、当館主催事業の連続講座、ジェルキャンドル教室、利用者の作品展などで、平成29年度年間2,252人の方にご利用いただいております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ありがとうございます。ふるさと学習館の入場料は100円ととてもリーズナブルですが、市民ギャラリーの利用料金は1日4,500円と決して安くないと思われる金額ですが、この金額設定についてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 開設当初より市民ギャラリーにおいては、この料金を設定しております。現在、本市の社会教育関係認定団体及び学校、子ども会育成会、市内で活動している子供のスポーツ団体、市などが補助金を交付している団体などは無料で利用できます。利用料金をいただいているのは、認定されていない社会教育関係団体と市外の団体でございます。平成29年度の有料での利用件数は6件でございました。ご理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 古文書が同施設内の収蔵庫や坂本の旧西中学校に保管されていますが、学習館に増設など行い、保管、管理することは不可能でしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 現在、学習の森の収蔵庫に保管されているもの以外に、西中、安中市資料館、馬場集会所、郡役所の蔵に分散保管しております。膨大な量の資料で全てを収蔵する古文書館は、現在のふるさと学習館の敷地内では難しい状況でございます。今後研究、検討させていただきたいと思います。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 生涯学習施設としてつどいの間、創作工房、バーベキュー棟、陶芸窯、バンガロー、テントサイトなどがありますが、近年の利用状況を伺います。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 昨年度の利用状況ですが、つどいの間1,466人、創作工房7,356人、バーベキュー棟4,472人、陶芸窯ゼロ人、バンガロー1,001人、テントサイト69人です。キャンプファイヤーも2,000円のまき代で利用できますが、昨年度は3件の利用がありました。バーベキュー棟は網、鉄板も含め無料で利用できますので、ゴールデンウイークや夏休みなどの休日は大変好評をいただいております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 現在、バンガローのチェックアウトの時間が午前8時半となっております。一般の宿泊施設と同様の10時にしてほしいという声があります。せっかくのバンガロー宿泊ですので、ゆっくりくつろぎたいという気持ちは理解できます。この点についていかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) つどいの間の貸し出し時間が午前9時になっており、その清掃を同じ時間にするためにバンガローのチェックアウトも8時30分とさせていただいておりますが、今後検討していきたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ぜひ前向きな検討をお願いいたします。  群馬百名山の一つとなっております崇台山がすぐ東にあります。富岡市との境界にあるため、富岡市民はもちろん、安中市民、また市外、県外の方々にも人気が高く、眺望を楽しまれる方や、朝日や夕景を見に登る方、また桜やその他の草花の観賞等、季節を問わず訪れる方が大変多い人気スポットです。学習の森の施設の南側、丘の部分に遊歩道がありますが、その道を崇台山の山頂までつなげるトレッキングコースの設置を要望する市民の声がありますが、いかがでしょうか。変化に富んだ魅力あふれるコースになると考えます。 ○議長(齊藤盛久議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(田中秀雄) 人気のあるコースなので、市民の健康増進などのため、課題を踏まえ今後研究、検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) ぜひ前向きな検討をよろしくお願いいたします。  ごみ問題について伺います。不法投棄についてですが、不法投棄の現状について伺います。最近、不法投棄されていたというような話を聞く機会が数回ありました。不法投棄について量や回収頻度、またどのようなものが不法投棄されているのか教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 不法投棄の現状に関しまして、櫻井喜久江議員のご質問にご答弁を申し上げます。  本市における過去3年間の不法投棄回収件数及び回収量につきましては、平成27年度が69件、9,485キログラム、平成28年度は61件、7,996キログラム、平成29年度が37件、6,702キログラムで不法投棄回収件数及び不法投棄回収の総量ともに年々減少している状況でございます。また、不法投棄された品目につきましては、建築廃材、家庭ごみ、電気製品、タイヤ等となっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 毎年6月と12月が強化月間と聞きましたが、具体的にはどのようなことを行っているのでしょうか、教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 具体的な取り組みでございますが、群馬県では毎年6月及び12月を廃棄物適正処理推進強化月間と定めまして、重点的に廃棄物適正処理推進事業を実施しております。本市も群馬県と連携をとり、広報紙に不法投棄対策の啓発記事を掲載し、住民や事業者への周知を図っており、今年度も6月15日号のお知らせ版に掲載いたしました。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 前橋市では調査等で不法投棄が多いと思われる箇所に監視カメラを設置する、またはカメラの機能がない監視カメラもどきを設置しています。また、高崎市は年数回、ドローンを飛ばして監視を行い、その他監視パトロールを定期的に行っている自治体や協議会を立ち上げ、それらのメンバーが定期的にパトロールを行っている自治体があります。当市でも監視カメラだけでも設置してはいかがでしょう。また、日常的なパトロールの現状について教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 本市におきましても不法投棄が多いと思われる2カ所にカメラを設置しております。また、環自連と連携して作製した不法投棄監視中のステッカーを環境政策課及びクリーンセンターの車両に掲示し、市職員によるパトロールを定期的に行っております。また、春と秋の年2回、群馬県環境保全協会安中支部、群馬県環境資源保全協会安中支部と安中市共同による大規模な監視パトロールを行っており、特に悪質なケースにつきましては警察と協力して不法投棄者の摘発に努めております。不法投棄の撲滅には、不法投棄をしない、させない、許さないという意識や行動を醸成することが大切だと考えておりますので、今後も県や警察などの関係機関と連携をとり、防止対策に努めてまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 防止対策に努めてまいるということで、よろしくお願いいたします。  続きまして、リサイクルについて伺います。明和町では、町内にもったいない館を2カ所設けております。ボランティアの方が常駐しているので、リサイクル品を持ち込むと同時に、コミュニケーションの場としても好評と聞きました。藤岡市は可燃ごみ処理後の焼却灰を道路建設の人工砂に資源化する取り組みが功を奏しています。前橋市も焼却灰の資源化を始めたと新聞で読みました。リサイクルという点からの市の取り組みの現状を教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 本市のリサイクルの取り組みについてでございますが、行政回収しているごみのうち、クリーンセンターにおいてリサイクル化しているごみの品目はガラス類及び金物類で、資源ごみとして行政回収しているごみの品目は蛍光管、乾電池及び古紙、古着でございます。また、市役所や公民館等の場所において拠点回収している資源ごみの品目は、市内21カ所のエコスポットにおきましてペットボトル、空き缶、市内6カ所におきまして小型家電、市内3カ所におきまして廃食用油を回収しております。また、有価物集団回収におきまして回収している資源ごみの品目は、古紙、古着及びアルミ缶でございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 明和町のもったいない館は町内に2カ所設置されており、時間内であればいつでも資源ごみが持ち込め、大変好評で、ごみの減量化が進んでいます。当市は古紙類や不要な衣類等は月に1度の回収となっておりますが、それですと家の中に1カ月間保管しておかなければなりません。待てずに普通のごみで出してしまう方もいます。明和町のようなもったいない館があると便利ですが、建設というわけにもいきません。それら古紙、古着の収集回収をふやす点についていかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 古紙、古着を回収する回数をふやす点につきましてでございますが、子ども会育成会など地域の団体で集団回収していることや、回収する回数をふやすことによる収集運搬費の増額等から実施するには、関係団体との協議や検討などが必要と考えております。また、業務時間内であれば、土日を除きまして祝日を含めて碓氷川クリーンセンターに直接持ち込んでいただくことも可能となっております。今後リサイクル促進に有効な回収方法につきまして、しっかりと検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) 館林市では、プラスチックのごみを回収し、固形燃料化の業者に販売しています。現在は、スーパー等ではペットボトルの回収が行われていますが、その他のプラスチックごみは可燃ごみとして出してしまいます。ペットボトル以外のプラスチックごみは、ごみ全体の何%という数字は出ていないようですが、かなりの量であると推察されます。世界では、プラスチックのごみ類が海に流れ、自然分解しないので海の生物に大きな影響を与え始めています。プラスチックのごみは、もはや世界的な課題であるようです。ペットボトル以外のプラスチックのごみの回収とリサイクルの取り組みについて、考えをお聞かせください。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) リサイクル率の向上につきましては、本市が取り組むべき重要課題の一つと考えているところであり、議員ご指摘のペットボトル以外のプラスチックのごみ回収につきましては、先進事例を参考に、現在その実施方法などの研究を進めているところでございますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員。 ◆8番(櫻井喜久江議員) よろしくお願いいたします。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(齊藤盛久議員) 櫻井喜久江議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 今 井 敏 博 議員 ○議長(齊藤盛久議員) 次に、11番、今井敏博議員の登壇を願います。  今井敏博議員。               〔11番 今井敏博議員登壇〕 ◆11番(今井敏博議員) 議席番号11番、新政会の今井敏博でございます。通告に従い、公立碓氷病院の運営について4点、企業誘致推進プロジェクトについて4点を質問させていただきます。  公立碓氷病院については、国がガイドラインを発表しており、公立病院の現状について経営状況の悪化、医師不足に伴う診療体制の縮小、地方公共団体の厳しい財政状況などから、抜本的な改革の実施が不可避であると指摘をしております。また、改革の進め方についても、次の視点に立った改革を一体的に進める必要があるとしております。  1、経営の効率化、経営指標にかかわる数値目標をしっかりと設定し、具体的にどのような取り組みを、どのような時期に行うかを明記すること。  2、病院の再編、ネットワーク化。地域における公立病院を中核的医療や医師派遣の拠点機能を行う基幹病院もしくはそれ以外の病院かに区分け、再編をしてネットワーク化をする。また、都道府県主導による二次医療圏単位での医療計画の見直しを行い、経営主体の統合も視野に入れて再編を図る。  3、経営形態の見直しと民間的経営手法の導入を図る観点から、地方独立行政法人化、指定管理者制度導入などにより、経営形態を改めるほか、民間への事業譲渡、診療所化を進め、事業のあり方を抜本的に見直す等が示されております。地方公共団体においては、この公立病院改革プランの策定が求められており、経営効率化にかかわる部分については3年程度、病院再編の経営形態の見直しについては5年程度の期間を設けプランを策定するように求められております。そういった中、当市においては、あり方検討委員会でさまざまな議論がなされ、提言がなされました。また、コンサルタント等による病院に対する多くの改善策も打ち出されたわけでありますが、赤字補填のために多額な税金を投入している中、市民も病院再建問題には関心を寄せております。  また次に、企業誘致推進プロジェクトについてでありますが、若者の働く場所の確保、経済効果、税金の収入増、さらには定住、移住促進による人口減少問題対策などに不可欠なプロジェクトであります。  以上申し述べた内容について、質問席にて一問一答方式で質問させていただきます。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) それでは、1点目、公立病院の運営についてでありますが、最新の運営状況についてまずお尋ね申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 今井議員のご質問にご答弁させていただきます。  平成29年度の運営状況につきましては、前年度が約1億1,900万円の黒字決算に対しまして、黒字幅は減少いたしますが、黒字は維持できるものという見込みでございます。主な黒字減少の理由といたしまして、基準外繰入金の減額がございます。資金不足に充てるための基準外の繰入金を平成28年度と比較いたしまして約9,100万円ほど減額させていただきました。また、入院収益につきましては、外科と小児科の常勤医師が各1名ずつ減員した影響で、患者数は減少しています。しかしながら、地域包括ケア病棟の設置により、1日当たりの入院患者単価が上がったことによりまして、平成28年度に近い収入が維持できるものという見込みでございます。  平成29年度上半期のデータからのあくまでも推計でございますが、地域包括ケア病棟の入院患者を一般病棟10対1の入院基本料で計算しますと、上半期において約2,700万円ほどの差が出ると推計されております。費用では薬品費については増額したものの、人件費ほかの経費で減額いたしました結果、支出全体としては減額となる見込みでございます。  以上のとおり、収支全体では市から国の繰入金の減額による影響はあるものの、繰入金を除きますと前年度並みの見込みでございます。いずれにいたしましても市からの基準外の繰入金を入れての黒字となってございますので、今後も医業による収入をふやし、支出の削減に努め、基準外繰入金を減額しながら、健全な経営を目指していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) ただいま答弁にありましたように、赤字補填を入れての黒字であり、数字上の黒字ということであります。実質的な経営赤字、実質的には経営赤字であり、今後改善点をさらに実行して、基準外繰り入れを減額していくことが必要だと思います。そのためによる医業収入による収入をふやす対策として、どのようなことを考えているかお尋ねします。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 平成30年度の取り組みといたしまして、ことしの診療報酬改定で上積みされました地域包括ケア病棟入院料1を取得できるよう、院内で協議しております。基準をクリアするためには、医師が行う在宅患者訪問診療の算定または訪問看護ステーションの訪問看護基本療養費の算定回数の上積みが必要となりますので、院内で検討していきたいと思っております。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) 基準をクリアするためにスピード感を持って対応していくことが大事だと思っております。しかしながら、先ほどの答弁にもありますように、医師が減員になっているという現実があります。そういった中においてもとんとんで来たということは、やはりこういう改革に取り組んでいる一つの成果だとは評価をしているところであります。そういったことも含めて、次のコンサルタントによる具体的な改善策について質問させていただきます。  まず、どのような改善策の提案があったのか教えてください。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) コンサルタントにつきましては、平成28年度から新公立病院改革プラン策定に対する助言や経営改善の提案について委託してございます。これまでに回復機能の強化充実策として、地域包括ケア病棟への転換、また関連して一般病棟の2病棟体制への移行、院内外の連携強化、救急患者の受け入れ、診療報酬の加算項目の見直しと新規取得、療養病棟のあり方の検討、通所リハビリテーションの充実、訪問看護の充実、積極的な情報発信などの提案をいただいております。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) ただいまコンサルタントよりご提案いただいた中で、幾つかもう実施している項目等もあるように聞いております。それに対する成果についてお聞かせください。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 平成28年度には、現状の分析を行い、その中で群馬県地域医療構想における当院の役割や現状を調査し、さまざまな指標についても数値化し、情報の共有ができるようになりまして、新病院改革プランを策定させていただきました。また、救急車の収容率も職員の意識改善を進めた結果、80%を超えております。29年度には地域包括ケア病棟を設置し、同時に一般病棟2病棟体制といたしました。その結果、1日当たりの入院患者単価の上昇に結びつきまして、また人員の配置なども効率的な病棟運営ができるようになりました。  通所リハビリテーションにつきましても、土曜日営業を始め、利用者の増加につながっております。院内外の連携強化のために地域連携室を設置しまして、隣接地域を含む病院、診療所との連携がよくなりまして、院内のベッドコントロール、また在宅や施設への退院支援が円滑となり、市の地域包括ケアシステムにも貢献できているものと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) 今答弁いただきましたように、地域包括ケア病棟による単価の上昇、また土曜日の営業を始めたことによる利用者の増加ということで、少しずつではありますが、病院に対する患者の増加が見られるようでありますが、しかしながらまだまだ厳しい経営状態が続いているのも事実でございます。そういったことから、今現在、院内でできることは可能な限り行って努力していることはわかりますが、さらなる今後の改善策についてお伺いをいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 収入増につきましては、地域包括ケア病棟入院基本料1を取得できれば、1日1人当たり180点加算できます。この取得に向けて、院内での協議を進めております。また、透析患者の送迎につきましては、今年度実施する予定で今車種の選定等を行っております。経費削減策といたしまして、感染性廃棄物の排出量削減に取り組み、徹底した減量化に向けて取り組んでおります。薬品などの共同購入など改善策も検討しながら、経費の削減に取り組んでまいりたいと思っております。よろしくお願いします。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) ただいま改善策についてご答弁いただきましたが、実際にコンサルタントからさまざまなご提案がなされている中で、一つ一つということでやっていただいているわけでありますが、ぜひもう本当に今までこの3年間、市長が就任して病院に対する取り組みを加速させるという中で、現在の取り組みがなされているわけでありますが、やはり全員が、職員もそうですし、全ての方が同じ方向を向いて、もちろん市長がリーダーを発揮していただく中で、やっぱり同じ方向を向いて取り組むということが第三者また患者、市民から見たときに、公立碓氷病院は改革の面で頑張っているのだなということが認識をされ、また認めてもらえるのではないかというふうに私は考えております。そういったことで、今後の3年間の経営予想についてお尋ね申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 今後の経営予想でございますが、医師の確保が大きな要素を占めているのは従前のとおりでございます。これまでも委員長のほかに市長、副市長にもお願いし、議会の議長にもお願いしながら、群馬大学に医師の招聘活動を行ってまいりました。しかし、医師の新専門医制度がことしから始まり、地域や診療科目に医師の偏在が懸念されております。当院のような地方の中小病院は、今まで以上に医師の確保が難しくなることが予想されておりまして、今後もさらなる医師確保に取り組んでまいります。  また、診療報酬改定につきましても、医療費削減を基本に実施されていくと予想されます。国が推進する事業につきましては、診療報酬の手厚い内容になるものと思いますので、地域包括ケア病棟のように当院で実施可能な事業につきましては十分協議を行いながら、経営改善につなげていきたいと考えております。新病院改革プランの目標のように、基準外繰入金を減らしながら収支が均衡となりますよう健全運営に向けて努力していきたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) ただいまご答弁いただきましたが、私がちょっと危惧しているところが1点ありまして、コンサルタントによる改善策等はいろいろ示される中、病院が一つ一つそれを実施して効果が出始めているということは、今回の質問でよくわかりました。しかしながら、通常コンサルタントに依頼した場合に、こういう改善策をやれば、いついつまでに例えば黒字化になるとかというやっぱり数値目標、壇上で私がガイドラインについてお話をさせていただく中でもありましたが、やっぱり数値をしっかり示して、どの時期にどう黒字化するのかということをやっぱり決めていかないと、なかなかだらだら、だらだら行ってしまうのではないかという危惧をしております。そこで市長の考える病院のあり方、今言ったようなことも含めてご答弁をお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 今井議員のご質問に答弁を申し上げます。  公立碓氷病院、本当に大変な状況で引き継ぎをしまして、今お話をされましたようなあり方検討委員会の設置、それからコンサルの導入等々を進めて、今動き出してきているというのが、議員ご指摘のように現状でございますが、本当にそれでも厳しい状況は続くわけでございまして、コンサル等も入れました改革プランは、やはり年度年度の数値に対してもしっかりと数字が入っていまして、これを検証しながら、また第三者機関、あり方検討委員会等になるかと思いますが、こういったところに報告しながら、さらに検証を加えて進めていくということが示されております。まずはこのことをしっかりと取り組むということ、それからやはり公立病院でございますので、市民の生命を守る。そして、地域で安心して生活していくための大きな役割、不採算部門等を含めた役割がございますので、しっかりとまずつくったプランにのっとって進めていくということ。さらに改革プランも年度がありますので、今後またどうやっていくのかということも幅広く議論を進めていきたいと考えております。
    ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) 今、市長から細かく答弁いただきました。年次年次の数値目標はあるということであります。まず、どこまで私たち、また市民に対して公表することがいいのかどうかというのは議論の余地もあるとは思いますが、やはり市民感情とすれば、この碓氷病院の問題、いつになったら決着という言葉は正しくないかもわかりませんが、経営状態が改善し、皆さんの税金をつぎ込まなくてもよい健全な経営になるのかということは、やはり市民の皆様一人一人が心配しているところでありますので、そういった意味で公表できる数値目標についてはしっかり公表していくことが市民の信頼を得る、また市民からの協力を得ながら、碓氷病院を建て直していくということにつながると思いますので、ぜひそういったことにつきましてもお願いを申し上げ、病院の問題についてはこれで終わらせていただきます。  次に、2点目、企業プロジェクトについてでありますが、まずプロジェクト委員の構成についてお尋ね申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 今井議員のご質問に答弁を申し上げます。  企業誘致に係るプロジェクトチームにつきましては、昨年度末にプロジェクトチーム設置規程に基づき設置をいたしまして、名称は企業誘致推進プロジェクトチームといたしました。構成につきましては、産業政策部長をチームリーダーとして部長級職員が総務部長、建設部長、上下水道部長の3名、課長級職員が企画課長、農林課長、都市整備課長、上水道工務課長の4名、係長級職員が企画課企画調整係長、農林課農政係長、都市整備課計画開発係長、上水道工務課工事係長の4名、事務局が地域創造課長と商工労働係の2名の3名で、合計で15名の構成となっておるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) ただいま構成のメンバーについてご答弁いただきました。企業誘致推進プロジェクトチームという名称で組織を立ち上げたということでありますが、この組織の設置目的についてお尋ね申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) このプロジェクトチームの設置目的は、市外からの企業誘致や市内の既存企業の業務拡張用地の確保などについて、現状の課題と今後の方向性等を調査研究し、庁内横断的に行うものでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) プロジェクトチームの構成や設置の目的についてただいまお伺いしましたが、まずは庁内横断的に関連の部課をもってプロジェクトチームを組織し、研究を行うということでありますが、将来的に外部の人材も含めた企業誘致の推進を図る組織の拡充や新設の考えがあるのかお尋ね申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 当該プロジェクトチームにより、これから具体的な調査や研究に取り組んでまいりますが、調査研究の進捗状況に応じ、観光、財政、教育委員会等の職員をチームに加えていくほか、より実効性を高めるため、庁内のみでなく、外部の有識者の参画も得た組織づくりについても検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) 次に、プロジェクトの今後の進め方についてでありますが、庁内を横断的に組織した企業誘致推進プロジェクトでありますが、その進め方について、またこれまでの取り組みについてお聞きいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) プロジェクトチーム発足後、産業政策部長ほか事務局の地域創造課職員で、5月の上旬に群馬県産業政策課企業誘致推進室を訪問し、本市の企業誘致に係る現状について情報交換と意見交換をしてまいりました。これらを踏まえ、6月下旬に第1回の企業誘致推進プロジェクト会議を予定しております。このプロジェクト会議では、本市の企業誘致に係る課題の整理を行い、企業誘致に係る方向性の検討を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) 外部団体との連携についてなのですけれども、庁内横断的に編成した企業誘致推進プロジェクトが内向的なものにならず、実効性のあるものとするためにも必要と思いますが、外部団体との連携についてご答弁お願いします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 企業誘致の推進については、その進捗に当たってさまざまな団体や組織との連携が欠かせないものと考えております。まずは、県との連携を図るために、第1回目のプロジェクト会議の議論を踏まえ、第2回目のプロジェクト会議では、県の企業誘致推進室の担当職員と情報交換や意見交換を予定しております。今後も県との連携を密にし、情報を共有して取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) 企業誘致推進プロジェクトチームが、その目的を果たすためには、構成の部課がそれぞれの力を集結し、進めることの必要性についてご答弁お願いします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 企業誘致推進の進展のためには、今回のプロジェクトチームを構成する部や課が問題点や課題の認識を共有し、庁内横断的に進めることが必要であると考えております。企業誘致は、今後の本市の発展に係る重要な事業でありますので、中長期的な視野を持ち、継続してその事業を推進していける組織づくりを目指してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) 次に、西毛広域幹線道路促進に伴う企業誘致の候補地についてでありますが、西毛広域幹線道路の工事の促進を支援するためにも計画路線沿線による企業誘致の候補地を選定することが大事だと思いますが、その点についてお尋ね申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 西毛広域幹線道路への事業予算確保など工事の促進を図るためにも、計画道路の沿線に企業誘致の候補地を求める計画づくりは有効な取り組みであるというふうに考えておるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) 新しい交通軸でもある西毛広域幹線道路の建設は、市外企業を誘致するための候補地を選択する上で新たな要素となると考えますが、そのことについてお尋ね申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 企業誘致を図る上で、候補地の選定はプロジェクトチームの重要検討事項というふうに認識をしております。西毛広域幹線道路という新しい交通軸の建設は、企業を呼び込むための重要なインフラ条件となることから、候補地の選定に大きな影響を与えるものと考えております。用地の選定については、各種の法的規制や地権者の合意形成の状況などさまざまな条件があることから、各所の調整に十分配慮しつつ、積極的に進めてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) 西毛広域幹線道路の開通と市内現存企業への支援についてでありますが、新しい交通軸である西毛広域幹線道路の開通は、市内の既存企業にも大きな影響を及ぼします。そういった中、市内の企業の拡充を支援する観点での企業用地の確保についてお伺いをいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 新しい交通軸が形成をされ、交通の利便性が高まることは、市外からの企業誘致促進はもとより、市内企業にとっても物流面などの大きなメリットがあることから、新たな設備投資や用地需要が高まるものと考えますので、市内企業の拡充のための用地確保等につきましてもプロジェクトチーム内で検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) 西毛広域幹線道路の安中工区の早期完成を促進するために、また開通と時をあけずに沿線の開発を進め、安中市全体の活性化につなげるための企業誘致確保を優先して解決すべきと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 西毛広域幹線道路の沿線に工業団地等の企業誘致を計画することは、道路整備の早期必要性や重要性が高まることになり、国の補助金も確保しやすくなるなど整備の促進につながるものと考えております。西毛広域幹線道路という新しい交通軸の完成は、市内外の企業進出を促進する効果をもたらすほか、本市の将来の発展に大きく寄与するインフラ整備となるものと考えております。西毛広域幹線道路沿線での用地確保につきましては、道路の開通と同時に企業への分譲開始ができるよう道路工事に優先して土地の確保を図るため、各種の法的規制の調整や地権者の合意形成を速やかに進めることはもちろんでございますが、候補地に関する情報統制についても配慮してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) 今、部長より答弁がございました。ぜひ今答弁にあったように、しっかりと着実にスピード感を持って取り組んでいただきたいと思います。  次に、市長のトップセールスについてでありますが、企業誘致に関しては庁内でプロジェクトチームを組織し、誘致場所の確保等の検討を行っていくとのことではありますが、それと並行し、市長みずからアンケート調査結果等も出ているようでありますので、そういった中で安中市に興味を示した企業に出向き、当市をPRするということも重要だと思います。そういった意味で、市長の今後の取り組み、またトップセールスについてお尋ね申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 今井議員のご質問に答弁を申し上げます。  トップセールスということでございますが、私もそれをしていきたいということで申し上げてまいりました。先ほどおっしゃいましたアンケート調査で関心を示した企業に、ぜひ私も伺いたいということで進めたのですが、事務方のほうでそこまで環境に至らなかったということで大変残念でございました。  また私は、本市で展開されています大企業の本社に、社長さんをそれぞれ訪問いたしましてお話をしてまいりまして、市の姿勢を伝えてきまして、いろんなご意見もいただきまして大変有意義でございまして、やはりトップセールスで相手方の企業に会うことの有効性というものを感じているところでございます。  また、市内で今さまざまな企業が事業展開していますが、こういったところを関連する部長と一緒に企業訪問を昨年度多数実施をいたしまして、大変それぞれいろんなご意見や用地の要望やら、それから人材確保の問題、さまざまご意見をいただきまして、こういったことがもう既に私としては施策展開を実施していることもございまして、大変これも有意義でございました。やはり市内で頑張っていらっしゃる事業者さんたちをしっかりと応援していくこと、そして連携をしていくということが、今後の大きな展開にもつながっていくと考えておりますので、今後も積極的に先頭に立ってトップセールスをしていきたいと考えておりますので、よろしくご指導のほどお願い申し上げます。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員。 ◆11番(今井敏博議員) ただいま市長よりトップセールスについて、自分がやってきたことについてしっかりと答弁いただき、今後の展開、方向性についても答弁いただきました。しかしながら、私としてはある一定の期限、自分を追い込むというか、そういうためにもある一定の、3年がいいのか、5年がいいのかというのはもちろん議論のあるところですが、中間点の着地というのをやっぱりある一定の時期というのを示しながらやっていかないと、例えば来年、再来年にこういった質問が出たときに、また同じような答弁を聞くということにもなりかねませんので、ぜひ時期を明記しながら、大変だと思いますが、それに向かって市長が今までどおりトップセールスを続けていきながら、実現に向かうようによろしくお願いして、質問を終わりにいたします。どうもありがとうございました。 ○議長(齊藤盛久議員) 今井敏博議員の質問が終わりました。  ここで暫時休憩いたします。                                      (正  午) ○議長(齊藤盛久議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                      (午後 1時00分)                                                         ◇ 佐 藤 貴 雄 議員 ○議長(齊藤盛久議員) 次に、13番、佐藤貴雄議員の登壇を願います。  佐藤貴雄議員。               〔13番 佐藤貴雄議員登壇〕 ◆13番(佐藤貴雄議員) 議席番号13番、民声クラブ、佐藤貴雄でございます。私は通告に基づきまして、以下の項目について順次質問をしてまいります。  最初の項目は、本市のハラスメント対策について。ハラスメントとは、広い定義でいえばさまざまな場面においてのいじめや嫌がらせのことであり、その種類はさまざまですが、他者に対する発言や行動等が本人の意図とは関係なく相手を不快にさせたり、尊厳を傷つけたり、不利益を与えたり、脅威を与えることを指します。一般的という言い方もおかしなものですが、よく聞くところではセクシュアルハラスメントやパワーハラスメント、モラルハラスメントやマタニティーハラスメントなどでしょうか。  一方、加害者本人に自覚がないままハラスメントを行っている場合もあります。部下や後輩に対して行う業務上の指導が過剰になり、ついつい言い過ぎてしまうことは誰にでも起こり得ることかもしれません。よかれと思ってしたことが、相手によってはハラスメントととられることもあります。だからこそ防止対策や相談対応、そしてガイドライン的なものが必要なのです。ここでは庁内と公立碓氷病院の相談や防止に関する取り組みについて、また市民対応においては相談体制に加えて各種計画の位置づけについてもお伺いいたします。  2項目めは、シティプロモーションについて。昨年の6月にも「市政の情報発信について」とのタイトルで、本市のシティプロモーションについてお伺いいたしましたが、今回は「多様なシティプロモーションのあり方について」として、今まさにレアな2つの取り組みについて伺ってまいります。  シティプロモーションとは、地域のイメージをブランド化し、広く情報発信していく活動です。しかしながら、行政にとってはわかっているようで、何から手をつけたらいいのかわからないのがシティプロモーションではないでしょうか。そんなシティプロモーションを円滑に進めるためには、民間や企業との連携、そして地元愛あふれる市民との協働作業や地域住民とともにブランドづくりをするという意識が欠かせません。地元を舞台にしたまち映画やアニメとのコラボは、まさにその戦略のコアとなり得る可能性を秘めています。そのような視点から、安中まち映画の取り組みについて。次に、「お前はまだグンマを知らない」とのコラボレーションについて伺ってまいります。  以上、2項目6点についてご答弁をよろしくお願いいたします。なお、質問は質問席にて一問一答で行います。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) それでは、最初の項目でありますハラスメント対策について、まずは庁内の相談や防止に関する取り組みについてお伺いいたします。本市において、もし仮にこういった事例が起きたときの相談等の体制について、相談窓口や具体的な相談体制、相談事例の調査方法といった対応はどのようになっておりますでしょうか。また、これまでハラスメントに関する相談があったのであれば、これは差し支えない程度で構いませんが、件数等もお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 佐藤議員のご質問に答弁申し上げます。  ハラスメントの相談等の体制でございますが、相談窓口につきましては総務部秘書課及び各機関の人事担当部署で対応しており、相談件数については年2件から3件の相談があります。相談の対応や相談事例の調査方法、手法についてですが、職員からハラスメントについての相談の申し出があった際には、事情を申出者及び関係職員から聴取し、事実関係を確認した上で、必要に応じ所属長を交え、事案ごとに注意、指導等の必要な対応をすることとなっております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 年二、三件が多いのか少ないのか、本来であればゼロを目指すべきなのかもしれませんが、そのためには相談体制もさることながら、それ以前にハラスメントが発生しないための取り組み、防止するための取り組みとしてハラスメントに関する職員研修等の実施状況はいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) ハラスメント防止等の職員研修の実施状況につきましては、平成29年度において外部の専門講師を招聘し、ハラスメント防止のための研修を2回実施いたしました。研修受講者については、所属職員数等を考慮し、各部署に参加者人数を割り当て、所属長に受講者の推薦を依頼し、公立碓氷病院を除く部署で管理職37名、一般職39名が受講しました。研修内容については、ハラスメント予防の認識、表現方法、職場マネジメント等ですが、特にパワーハラスメント、セクシュアルハラスメントへの理解に重点を置いた内容となっています。ハラスメントの研修については、職員全員が受講できるよう継続的に実施してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 研修と同様に、ハラスメントを防止するための取り組みとして規則や指針、方針といったガイドライン的なものを定めている自治体もございます。本市ではそういったものはございましたでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 現在のところ、ハラスメント対策のガイドラインといったものはございません。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) こういったガイドラインに関して、例えばネット検索しただけでもたくさん出てきます。ハラスメント関連に限らず、コンプライアンス推進といったハラスメント防止対策も含んだガイドライン的なものは、企業や大学ではかなり進んでおりますし、自治体でも取り組んでいます。本市においても、こういった取り組みが今後必ず必要になってくると思いますが、お考えはいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 総務部長。 ◎総務部長(粟野好映) 全ての職員にハラスメント行為が決して許されないことと正しく認識してもらうために、職員間のインフォメーションシステムを通じて注意喚起を行っているところでございますが、ハラスメント行為が存在しない職場環境を確立するためにガイドライン策定の重要性も十分認識していますので、関係部署で協議し、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ハラスメントそのものが被害者を大きく傷つけるものであることはもちろんですが、対応の課題として実際に深刻なのはハラスメントの2次被害です。「それくらい我慢しなよ」、「それくらい受け流せるようにならないとだめだよ」、これは上司や目上の人に相談したときに受けやすい2次被害の言葉です。そしてさらには、「あなたにも原因があったんじゃないの」、「すきがあるからセクハラされるんだよ」、「何をしてそんなに怒らせたの」、こんなふうに被害者を責めてしまうことも珍しくありません。研修や職員間の注意喚起も大切ですが、ハラスメントに関しての相談や防止に関する取り組みには、ご答弁にあるようにハラスメント行為が存在しない職場環境を確立するためにも、また2次被害をつくらない相談対応していくためにも、ガイドライン的なものは決して無駄ではありません。場合によっては、皆さんが加害者にも被害者にもなり得る課題です。  検討のその先の対応をお願いして、次に公立碓氷病院の取り組みについて、先ほどと同様に相談窓口や具体的な相談体制、相談事例の調査方法といった対応、またこれまでハラスメントにかかわる相談があったのかどうか、差し支えない程度でお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 佐藤議員のご質問にご答弁申し上げます。  公立碓氷病院での対応についてでございますが、相談の窓口は事務部総務企画課になります。総務企画課で担当者が個別の事情を聴取いたしまして、またその個人と話し合う中で問題を解決していきたいと考えております。もし納得のいく解決が見出せない場合は、総務部秘書課のほうに引き継ぎまして対応をお願いすることになると思います。また、今までで相談の事例はございませんので、よろしくお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 今まで相談の事例がないという意味についてにわかに信じがたいのですが、これまで一切ハラスメントのない超良好な職場環境なのか、それとも相談するほどのこともないのか、はたまた相談しづらいような雰囲気があるのかなどが気になるところではありますけれども、ではこれも同様に職員研修の実施状況はいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 平成29年度につきましては、医師を含む全職員を対象に市と同様、外部講師、同じ方ですが、お招きいたしまして、11月1日と13日の2回に分けまして勤務終了後、5時半から実施させていただきました。参加者は、それぞれ78人、62人で、ほかに4人は市の研修で受講させていただき、産休等休暇中の7名を除きまして144人が受講させていただいております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 研修の件は承知いたしました。ただ、やはり気になるのは、相談事例がないという点です。公立碓氷病院に関しては、職員の業務内容や職場環境と市の一般職員とは違った環境にあります。相談しやすい体制整備がやはり重要かと思いますが、そういった面においてもハラスメント防止に関するガイドライン的なもの、先ほどの質問で一般職員向けのものはないというご答弁でしたが、病院内のものはございますでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 病院独自のものもございません。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 国内最大の看護職の職能団体である日本看護協会は、本年4月に看護職の健康と安全に配慮した労働安全衛生ガイドラインを公表し、職場のハラスメント対策においても医療、介護の現場でのハラスメントには、職場における直接の上司や同僚以外に医師や薬剤師などの多職種、また外部の第三者、患者さんや、その家族からもハラスメントを受ける可能性があるとしています。また、保健医療分野における職場の暴力に関する実態調査や日本医療労働組合連合会の看護職員労働実態調査などさまざまな調査が行われており、多くの看護職が被害に遭っているという結果も報告されています。こういったことからも公立碓氷病院の取り組みにおいて、特にハラスメント防止対策について要綱やガイドライン的なものが今後ではなく、今すぐにでも必要だと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 公立碓氷病院事務部長。 ◎公立碓氷病院事務部長(竹田清孝) 医療、介護の現場には、一般的な事務職員のみならず、資格を持った職員、また患者、そしてその家族等、さまざまな関与者がいることを昨年の研修で認識させていただきました。そしてまた、そのガイドライン的なものの必要性も認識しておりますので、今後市と協議しながら検討してまいりたいと思っております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 病院は、市民の命を守る場所であり、そこで働く職員がハラスメントの原因となるメンタルヘルスに問題があったとしたら、市民は安心して通院できません。また、患者さんや外部の人が病院内のハラスメントを見聞きすることは、その病院の評判や信用の低下に影響しかねません。職場のハラスメントは、事業主にとっても大きな損失をもたらすとも言えるのです。  片やガイドライン作成といった取り組みは、それほど大きな予算がかかる話でもありません。こういったことを踏まえた上で、先ほどからご提案させていただいている取り組みについてはしっかりとご対応くださいますようお願いして、次の市民対応について伺ってまいります。  冒頭でも申し上げましたが、ハラスメントにはさまざまな種類があり、被害者及び加害者が属する組織や団体だけで対応できる課題ばかりとは限りません。また、加害者本人に悪気がなくても、業務や当事者同士の関係性における適正な範囲を超えて、精神的、身体的な苦痛を相手に与える行為はハラスメントとみなされます。市民が図らずもそのような被害をこうむったとき、どちらに相談したらよいのでしょうか。市役所内において、市民が相談できるのはどの部署で、そちらではどのような対応をしているのか、またどのような相談方法があるのかについてもあわせてお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 佐藤議員のご質問にご答弁申し上げます。  ハラスメントの問題につきましては人権問題でございますので、そうした相談窓口は市民生活課が担当となっております。ハラスメントにつきまして、これまで直接相談された事例はございませんが、市民生活課で対応し、相談内容によって他の適切な相談窓口をご案内する予定でございます。具体的には毎月2回開設している人権擁護委員による人権相談や、県から派遣される労働相談員による労働相談、そのほか法務局、群馬労働局による相談等となります。  相談方法につきましては、人権擁護委員による人権相談や労働相談はご来庁いただき、対面での相談になります。また、相談者が女性の場合、法務局では女性の人権ホットラインを開設しており、電話やメールによる相談に対応しております。群馬労働局では、電話による相談にも対応してございます。なお、本人が希望し、法的措置が必要と思われる事案は、法律相談もご案内したいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) これまで直接相談された事例はないとのことですが、ということは市民はどこに相談したらいいのかわからないということではないのでしょうか。その相談窓口等の存在は、市民の皆様に向けてどのような周知をしていらっしゃいますか。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 相談窓口等の市民周知についてでございますが、窓口に置いてあります人権相談などのパンフレットにつきましては、セクシュアルハラスメントなどの具体的な相談内容を記載したものでご案内しています。また、相談窓口である人権相談や労働相談を市ホームページに掲載するとともに、開催日程につきましては他の多くの相談案内に加えて、毎月「広報あんなか」に掲載しておりますが、スペース的に厳しいものがございますので、個々の具体的な相談内容までは記載してございません。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 行政が市民から何らかの相談を受ける場合、あるいは相談窓口を設けた場合は、その相談場所なり窓口を市民に知っていただく。ここに来れば相談できますよと窓口を開いている側の行政が、大きな声で市民に伝えなければ広報やホームページ等で積極的に周知しなければ、市民はどこに相談したらいいかなんてわかるわけがありません。市民生活課の窓口に置いてあるパンフレットの中に、ハラスメントのことが書いてあっても、ハラスメントに悩まされている市民は、そのパンフレットを手にとらなければ、市の担当課さえわかりません。  ではと思って、本市のホームページを見てみますと、確かに左側の市役所案内の一番下に各種相談案内という欄があります。そこをクリックすると行政相談から多重債務相談までが18項目の相談案内があります。例えばセクシュアルハラスメントについて相談したいので、上から4つ目の人権相談を見てみます。ここには毎日の暮らしの中で起こるさまざまな人権侵害について、人権擁護委員が相談に応じていますとありますが、セクシュアルハラスメントについても記述はありません。労働相談も同様です。  今度は、セクハラというワードでサイト内検索をしてみます。出てきたのは、男女共同参画です。これでは市民の相談窓口たり得ません。直接の相談事例がないというのもうなずけます。各種ハラスメントに関して、そのワードをしっかりと明記して、相談案内の役を果たすためにも、今後より市民目線に立った周知について改善していくおつもりはありますでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 議員ご指摘のとおり、今後、市ホームページや「広報あんなか」にハラスメントに限らず、相談窓口に関しまして具体的にわかりやすい周知方法を検討してまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 大事なことですので、わかりやすい周知方法に変更できたらご案内いただけますでしょうか、確認いたします。  さて、昨今の報道にもあるように、ハラスメントは明らかな人権侵害であり、場合によっては犯罪行為にもなりかねない深刻な事態を招きます。しかしながら、その本質は無自覚ハラスメントという言葉までもあるように、余りにもグレーゾーンの理解と対応が困難であることも事実です。男女共同参画や人権、労働問題といったカテゴリーの枠を超えた市民向けの啓発も今後は行っていく必要があると思います。お考えをお聞かせください。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 昨今、マスコミなどで見られるように、ハラスメントの加害者にはハラスメントを行っているという自覚が足りない場合が多数見受けられます。どのような行為がハラスメントに当たるのかをより多くの市民にご理解いただくことが、ハラスメントを防止するために重要であると考えております。市ホームページへの掲載のほか、イベントなどの機会を利用し、広報啓発に努めてまいります。また、今年度におきましては、男女共同参画推進講座の中でハラスメントをテーマにした講座を開催して、ハラスメントの防止を含めた啓発を行ってまいります。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) では、次に市民対応を進めていく上で、その根拠ともなり得る本市の各種計画において、ハラスメントがどのような位置づけにあるのかについて伺ってまいります。まずは、現状としていかがでしょうか。
    ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) セクシュアルハラスメントなど女性の人権にかかわる計画には、安中市総合計画のほか、安中市男女共同参画計画、安中市人権教育啓発に関する基本計画がございます。第2次安中市総合計画におきましてはハラスメントの記載はございませんが、人権教育啓発の推進及び男女共同参画の推進の中で取り組むべき課題と考えております。  第2次安中市男女共同参画計画におきましては、男女の人権を尊重、擁護する社会形成を基本目標として、セクシュアルハラスメント防止対策の推進を施策としております。施策の内容といたしますと、セクシュアルハラスメントを防止するための啓発活動を行うほか、人権に係る相談体制を広く周知するとともに、防止対策等の相談業務を実施するよう定めております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 今年度からの第2次安中市総合計画においてハラスメントの記載はありませんがとただいまご答弁されましたが、では29年度まで本市での最上位計画であった安中市総合計画後期基本計画には、市民参加の推進男女共同参画の推進に女性を守る環境整備としてドメスティックバイオレンスやセクシュアルハラスメントなどの人権侵害を防ぎ、女性が安心して社会参画できる環境づくりを目指して実態把握と意識啓発、被害者救済のための相談体制の整備に努めますとあります。この施策展開のセクハラに関する推進状況はいかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) セクシュアルハラスメントにおける実態把握といたしましては、安中市人権教育啓発に関する基本計画の策定に伴い、市民アンケートを実施いたしました。アンケートの中で、女性の人権で問題と思うものはどれですかの設問に対して、学校や職場におけるセクシュアルハラスメントが17%とセクシュアルハラスメントに対する関心の高さがうかがわれます。また、意識啓発につきましては、窓口での啓発パンフレット等の配置や安政遠足前夜祭などのイベントでの啓発を行っております。  被害者救済のための相談体制につきましては、市民生活課を設置し、相談体制の整備と関係機関との連携強化を図ってまいりました。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 人権に関する基本計画を策定する際の市民アンケートを総合計画でいうところの実態把握と呼ぶのか、窓口の法務省や人権教育啓発推進センターが製作した啓発パンフレットを配置することが市民への意識啓発となり得るのか、前段で伺ったように、市民に認知されていない窓口を相談体制の整備というのか、見解の相違かもしれませんが、やはり納得しがたいものはあります。  では、これは今年度までが計画期間である第2次安中市男女共同参画計画の男女の人権を尊重、擁護する社会の形成にあるセクシュアルハラスメント防止対策の推進状況、全ては読みませんが、ここにも職場等におけるセクシュアルハラスメント対応への取り組みの推進と、セクシュアルハラスメントに関する相談体制の充実があります。庁内の体制は先ほどお伺いいたしましたので、市民向けに関してこの施策の推進状況はどうでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 相談体制の充実に関しましては、セクシュアルハラスメントの防止対策の推進状況といたしまして、先ほどご答弁申し上げましたとおり市民生活課を設置し、相談体制を整備するとともに、意識啓発を行っております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 同様のご答弁ですので、質問を変えます。  では、本年3月に策定された第2次安中市総合計画ですが、昨年までの安中市総合計画後期基本計画にあったハラスメント関連の項目が、この項目の最初のご答弁では第2次安中市総合計画におきましては、ハラスメントの記載はありませんとのご答弁でした。以前の計画にあったものが、新しい計画になったらなくなっている理由についてお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 総合計画はまちづくりの最上位計画として、市政の各分野における枠組みの方向性を示すものであり、課題の緊急性、重要性を踏まえて重点施策に絞ったコンパクトな内容となっております。そうした中、セクシュアルハラスメントは個別計画である男女共同参画計画において取り上げられていることや、県内他市の総合計画でも記載がないことなどの理由により、DVの防止と相談体制の充実に絞った内容とさせていただきました。しかし、セクシュアルハラスメントが同和問題、子供、障害者、高齢者などの人権課題と同様に深刻な人権侵害であるという認識に変わりはございません。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 深刻な人権侵害であるのに、課題の緊急性や重要性を踏まえると、ハラスメントは重点施策になり得ないというわけでしょうか。では、人権の側面からお伺いいたします。これも本年3月に策定された人権教育啓発に関する基本計画ですが、この計画では女性の人権の現状と課題について、セクシュアルハラスメントだけではなく、パワーハラスメントやマタニティーハラスメントに関する記述があります。  ところが、施策の基本方針になると、ハラスメントという文言はおろか、関係すると思われる表現さえも見当たりません。ちなみに、先ほどは本計画を策定する際の市民アンケートでは、女性の人権に関する設問に対して、学校や職場におけるセクシュアルハラスメントが17%と関心の高さがうかがえますとのご答弁もありました。なぜでしょうか。市民の関心事を総合計画では課題から外し、深刻な人権侵害であるとの認識はあるのに、人権の基本計画でも触れない、触れようとしない。なぜこうまでしてハラスメントについて、市としての対策や対応を行おうとはしないのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 議員ご指摘のとおり、施策の基本方針ではハラスメントにつきまして直接に触れてはおりませんが、本年度3月末までに策定を進めております第3次安中市男女共同参画計画の中で、しっかりと施策に反映させてまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 各種ハラスメントに関する対策について、これまで伺ってきたように、関係する計画等において積極的に課題とし、具体的な施策として推進していくべきかと思います。先ほどは第3次安中市男女共同参画計画の中でとのご答弁もいただきましたが、今後についてどのような施策を行っていくのかお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 市民部長。 ◎市民部長(吉田隆) 各種ハラスメントは人権侵害でございますので、他の人権問題と同様に防止対策、被害者のための相談支援を行う必要があると考えております。そして、人権擁護委員や関係機関による相談窓口の周知を市民の立場に立って行うとともに、さまざまな機会を捉えて市民への啓発を推進してまいります。  また、第3次安中市男女共同参画策定に当たっては市民アンケートを実施いたしますので、アンケートからハラスメントに関する意見や現状を把握し、今後の問題解決のための具体的な施策に反映させてまいりたいと存じますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ハラスメントにはさまざまな課題があり、その種類によって被害者も加害者も多様な性別や立場、その置かれた状況となります。だからこそ各種ハラスメントに関する対策について、男女共同参画というくくりで捉えることに関して私は疑問を持っています。例えばパワハラやマタハラは同性間でも起こり得る、むしろ発生しやすい特性があります。こういった課題をどのようにして男女共同参画で論じ、対策を行っていくのでしょうか。また、ハラスメントの被害者は、誰彼構わず被害について言いふらすようなことはまずしません。我慢に我慢を重ねて、ようやく信頼できる相手を選んで打ち明けるのです。ご担当においては、ぜひこのような状況もご理解いただき、被害を受けられた方々に寄り添えるようなご対応をしていただける施策を行っていただきたい。以上、申し添えて、次の項目の質問に移ります。  2項目めは、シティプロモーションについて、このテーマは昨年の6月議会においてSNSの活用や群馬あんなかロケーションサービスについてはお伺いいたしました。今回は多様なシティプロモーションのあり方として、2つの取り組みについて伺ってまいります。  まずは、安中まち映画の取り組みについて。本年4月の定例記者発表にて、安中を舞台に安中市内オールロケの市民参加型映画を制作しますとの説明がありました。このまち映画について、まずは概要と進捗状況をお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 佐藤議員のご質問に答弁を申し上げます。  まち映画は、主な出演者に地域の子供たちを起用することや、プロデューサーが住民ないしは関係者であること、また劇場公開を必ず行い、DVDを作成し、参加者の努力がフィードバックされるようにすることなどをコンセプトに、今回安中市を舞台に市内オールロケの市民参加型で制作する映画でございます。映画のタイトルは、「ライズ&シャトル」で、内容は廃校となる小学校に通学する小学生と看護師になる夢を抱きながら、バドミントンに情熱を燃やす女子高生との交流を描いた物語で、夢を持って生きることや命の大切さを伝える映画を制作することで、地域の活性化にもつなげていく狙いがございます。  現在の進捗状況でございますが、3月に制作実行委員会を立ち上げ、4月に映画制作発表、5月26日、27日に66名が参加した1次オーディションを実施し、昨日6月17日に2次オーディションを行い、出演者が決定いたしました。今後の予定は、ロケ地の検討や演技強化合宿などを経て、9月にはキャスト披露とオールスタッフの発表を兼ねた制作発表がなされ、本編撮影が始まります。最終的には31年5月下旬の完成と、市内公共施設での先行上映会を予定しております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 私も1次オーディションと、きのうの2次オーディションを見学させていただきました。市内外の小中学生や高校生が参加し、彼らの、そして彼女たちの本気と安中愛がひしひしと伝わってきました。このように市民の方々が制作実行委員として手弁当で参加しているこのまち映画について、行政のバックアップもさまざまな形で行えると思いますが、具体的にどのような部分について連携しておられるのでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 制作実行委員会には、オブザーバーとしまして群馬あんなかロケーションサービスの事務局員が参加をしております。行政との連携としましては、撮影に当たりロケーションサービス事務局が関係機関との調整に当たるほか、市としても市民参加型の映画制作に積極的に協力していきたいと考えておるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) このまち映画、2002年から昨年まで、近隣自治体も含めれば24作品も制作され、中には高崎映画祭や群馬アジア映画祭などで上映されている作品もあるようです。私も幾つか劇場まで足を運んだり、DVDで見たことがありますが、映画づくりがそのまま人づくり、そしてまちづくりへと姿を変えていき、スクリーンからはその地域に実際にお住まいになっている出演者たちの地元愛がひしひしと伝わってきて、一観客でしかない私たちでさえ、そのまちのファンになってしまう。そんな気持ちにさえさせてしまう、そんな魅力がまち映画にあります。このようにシティプロモーションとしても一役買っているまち映画ですが、これまで制作にかかわってきた県内自治体のまち映画との連携体制についてもお伺いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 県内の自治体で撮影されたまち映画は、現在21作品となっております。多くの自治体で共通する連携協力としましては、後援名義、オーディションシートの配布、撮影場所の提供許認可、使用料等の減免、広報紙への積極的な掲載、オーディションや撮影現場での立ち会いなどでの協力が多いと聞いております。行政が連携協力することで、警察署、地元企業や商店街など官民連携がスムーズに行われるほか、人的支援や市のホームページやSNSでの効果的な情報発信も行政の大きな役割であると考えておるところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 映画制作には、当然ながら費用がかかります。行政が連携して制作経費を調達する方法として、自治体が行っているふるさと納税のガバメントクラウドファンディングとして協力するという方法があります。例えば福井県勝山市では、ふるさと回帰をテーマに福井市と周辺自治体を結ぶローカル線越前鉄道を主な舞台にした「ローカル線ガールズ」という映画を制作し、昨年の12月から始めたガバメントクラウドファンディングでは、目標金額600万円を達成しました。また大阪府茨木市では、茨木出身のノーベル賞作家である川端康成の傑作を原案として「葬式の名人」という映画をオール茨木ロケで制作するため、先月の5月22日から目標金額1,000万円というプロジェクトを始めました。このような取り組みは、本市においても活用できる連携事業ではありませんか。いかがでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) まち映画は、地域の皆さんの力でつくり上げることを趣旨とする映画であり、制作費につきましては市内の企業、団体、個人等からの協賛金で制作されるものと聞いておりますので、ガバメントクラウドファンディングの活用は今後の検討課題としたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) ちょっと小耳に挟んだ話ですが、地元自治体の市長や町長がキャストとして出演したまち映画もあるようです。いかがですか、市長。トップセールスのチャンスではないですか。これは答弁いいです。  次に行きます。これもつい先月の話ですが、安中市観光機構からテレビアニメ「お前はまだグンマを知らない」とコラボレーションして観光PRをするとの発表がありました。コラボのタイトルは、「お前はまだあんなかを知らない」、実は私より下くらいの世代で結構話題になっているのですが、この取り組みについて概要をお願いいたします。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 本件を題材としたテレビアニメ「お前はまだグンマを知らない」が群馬テレビで2018年4月より放送を開始しました。今回、このアニメと安中市観光機構とのコラボレーションにより、市内の観光スポットや名産品を題材に描き起こした「お前はまだあんなかを知らない」のイラストをアニメと同じ作者に制作していただき、本市の観光プロモーションに活用していくものでございます。日本のアニメーションは海外においても人気が高いことから、2020年東京オリンピック開催に向けた2市1町観光連携におけるインバウンド対応のための企画としても活用してまいります。また、イラストを使った物産品や各種媒体への掲載による誘因効果を消費行動に結びつけることにより、観光誘客や地域内消費の向上を目指してまいりたいと考えております。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 「お前はまだグンマを知らない」、略して「おまグン」と呼びますが、このアニメ、昨年は実写で映画化もされました。映画の主題歌を担当したのは、山人音楽祭などの中心メンバーで若者を中心に人気のあるジーフリークファクトリーで、ボーカルは安中の方です。この「おまグン」とのコラボである「お前はまだあんなかを知らない」はかなりインパクトがあり、非常にキャッチのコピーだと思います。ご答弁では、東京オリンピックまで視野に入れているようですが、観光機構だけではなく、本市のシティプロモーションを行っていく上でとても秀逸なツールだと思われるこの素材をさらに有効活用していくことはできないでしょうか。 ○議長(齊藤盛久議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(萩原稔) 観光機構では、当該イラストの活用として体験型プログラム冊子「あんとりっぷ」やポスター、観光機構のオフィシャルSNSによる情報発信のほか、群馬テレビのアニメの末尾で放映されるPRコーナーに市民が参加し、PRを行っております。また、イラスト内に掲載された観光スポットをめぐるツアーを「あんとりっぷ」で販売することや、パネル化したポスターを各地のイベントや出展ブースなどに展示をする予定です。そのほか市内のスイーツ店や飲食店において、「お前はまだあんなかを知らない」認定メニューや商品をつくり、オリジナルシールを張って販売、PRを行うほか、民間事業者の6トントラックの側面にイラストをラッピングして情報発信するなどの活用を予定しているところでございます。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員。 ◆13番(佐藤貴雄議員) 5月16日、上毛新聞がツイートした「おまグン」の記事、安中市もリツイートしていますが、いいねの数が140あり、リツイートも92と他の記事に比べて関心の高さがうかがえます。市のトップページであっても無難なデザイナーだけでは目を引きません。期間限定で「おまグン」のイラストを背景に置いてみるとか、ツイッターやインスタのアイコンに引用してみる。安中市移住・定住応援ナビの「あんなか日和」で活用してみるのはどうでしょう。若いカップルが、そのセンスを気に入って移住してくるかもしれません。シティプロモーションは戦略であり、自治体にとっては、その魅力を売り込む営業活動にほかなりません。似たような環境にある他の地域とどれだけ差別化を図ることができるか、まち映画やサブカルのアニメは北関東の小都市を売り込むにはうってつけの素材です。執行部におかれましては、ぜひとも柔軟な発想で本市のシティプロモーションに取り組んでいただけますようお願い申し上げて、私の一般質問を終わります。 ○議長(齊藤盛久議員) 佐藤貴雄議員の質問が終わりました。 △延会について ○議長(齊藤盛久議員) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(齊藤盛久議員) ご異議なしと認めます。  よって、延会することに決定いたしました。 △延会の宣告 ○議長(齊藤盛久議員) 本日はこれにて延会いたします。  明19日午前9時、本会議を開きますから、ご参集願います。                                      (午後 1時40分)...